大瀬良別格!初ブルペン新人離れの貫禄

 「広島春季キャンプ」(2日、日南)

 広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が2日、今キャンプ初のブルペン入り。審判員がジャッジしていたことから、ストライクゾーンの確認に意識を向けた。新人離れした貫禄を漂わせ、投球内容も上々。視察に訪れた他球団のスコアラーも、要注意リストに大瀬良の名を入れた。

 大瀬良がマウンドを移ると、ファンから喜びの声が上がった。注目の初ブルペン。右端のマウンドで捕手を立たせて肩慣らしを終えると、自ら西原と九里の後ろを歩いて、ファンに近い左側に立った。捕手の白浜を座らせ、すべて振りかぶって31球。直球以外では「遊び心を入れました」と、カーブを3球投じた。

 テーマは明確だった。「プロの審判の方に初めて見てもらったので、ストライクゾーンの確認をしました」。春季キャンプ中、目を慣らすためブルペン入りする審判員のコールを利用。「(アマチュア時代よりも)ボール半個、1個分狭くなると聞いていましたが、そんな感じでしたね」と、うなずいた。

 表情が変わったのは外角低めに直球を投じたときだ。ボールの判定に「低いですか?それとも外ですか?」と、柔らかな笑みを浮かべて審判員に確認。「際どい所でしたので尋ねました。『審判によってはストライクになる』と、言ってもらえました」と納得した。

 野村監督、松田オーナーが見守る中での投球。力が入りそうなものだが「真っすぐ自体は良かった。カーブは抜けましたね。背伸びしようとは思わない。今の段階で出せるボールを出そうと思った」と泰然自若。新人王候補の最有力が、初ブルペンで風格を漂わせた。

 他球団007も警戒モードに突入した。阪神・御子柴スコアラーは「コントロールがいい。大崩れはしないだろう。リリースからミットまで、球の角度がある。オープン戦まで見ていくことになる」と評価した。中日・筒井スコアラーも「上背があってばらつきがない。コントロールに苦しむ投手ではない」と力量を認めた。

 山内投手コーチは「状態がいいのでブルペンに入らせた。角度がある球だった」と評価。次回は4日のブルペン入りを予定する。

 大瀬良は「力感をなくして、リリースの瞬間に力を出したい。体の開きをなくしたい。2つをテーマに自分の球を投げたい」と意欲を見せた。開幕ローテ入り、新人王へ、確かな歩みを見せた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(カープ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス