若鯉・安部が今季1号!同級生菅野撃ち

 「広島4‐6巨人」(25日、マツダ)

 広島・安部友裕内野手(24)が25日、今季1号となる右越えソロを放つなど3安打2打点の活躍をみせた。巨人・菅野智之投手(23)とは同級生で、“同級生対決”を制した。チームは逆転負けを喫したが、若鯉の活躍は、巻き返しを狙う野村鯉に頼もしい限りだ。

 逆転負けの中で、存在感を示した。今季1号を含むプロ初の猛打賞をマーク。89年生まれの同級生・菅野を相手に、安部のバットが火を噴いた。

 小雨が舞う本拠地の空にアーチを描いた。3‐2で迎えた六回2死だ。カウント2ボールから、真ん中の直球をコンパクトに振り抜いた。打球は失速することなくグングン伸び、右中間席の最前列に飛び込んだ。「2ボールだったので、速い球に絞っていた。体が開かないようにして、前で打とうと思っていた。まさか入るとは思わなかった」。今季1号。そして昨年7月31日のDeNA戦(平塚)以来、プロ2本目の本塁打だ。

 初回に中前打、四回には左中間への二塁打を放っていた。この一発がこの日3安打目。プロ初の猛打賞を記録した。野村監督は「昨日(24日)の打撃練習でいいスイングをしていた。ホームランは2ボールからうまく打った。このまま(定位置争いで)競争してほしい」と、眼を細めた。

 この試合まで菅野と3試合を戦い、2敗を喫していた。これが4度目の対戦だけに、負けるわけにはいかなかった。「追い込まれたらファウルで粘って逆方向へ打ち返そうということだった」。菅野に対し11安打を浴びせた鯉打線。そのうち9本がセンターから逆方向への安打だった。チームは黒星を喫したが、安部を筆頭に菅野を6回4失点でKOした。

 実はこの日の先発で同級生の野村とは生まれたときから縁がある。2人は同じ北九州市小倉区の病院で、共に6月24日に生まれた。プロ入り後、母にその事実を知らされた安部は、「30分ほど、祐輔の方が早く生まれたと聞きました。奇跡ですね」。一方の野村は「気持ちが悪いですよ」と苦笑いした。

 敗れはしたが光り輝いた安部。「僕たちの世代で(野球界を)盛り上げていきたい。明日(26日)も頑張ります」と力を込めた。菅野から放った3安打を大きな自信に変え、打倒巨人に挑む。

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