松山でかした逆転V3ラン「体が反応」

 「交流戦、広島6-4楽天」(26日、マツダ)

 一振りで重苦しい空気を吹っ飛ばした。1点を追う四回2死一、二塁。広島・松山が内角低めに鋭く曲がるスライダーを、完璧に捉えた。高々と舞い上がった白球は、そのまま右翼席に落下。起死回生の逆転3号3ランでチームを救った。

 普通の打者ならば難しい球でも、松山にとっては“ごちそう”だった。「あそこは大好きなコースだったので、体が勝手に反応した」。4月28日の中日戦(マツダ)以来の一発をはじけるような笑顔で振り返った。

 現在、状態は上向きだ。好調の秘けつは、よく食べてよく寝ること。「試合前にはおにぎり2個とか、しっかり食べる。食べないとバテるので」と力説。さらに自宅では生後半年の赤ちゃんがいるが、「最低でも8時間は寝ている。僕は夜泣きがあっても起きないので」と胸を張った。

 精神面での成長も大きい。昨年は初の開幕スタメンで気持ちが空回りし、打撃を崩した。「去年は絶対に打たないと、というのがあったけど、今年は楽しもうと思っている」。気持ちの余裕が、勝負強さにつながっている。

 2歳の長男は活躍する姿を理解しているという。ただ漫画のアンパンマンは大好きでも、松山のことを愛称の「アンパンマン」とは呼ばない。しかし「パパ」とも呼ばれない。「家に帰ると『あっ、カープだ』と言われるんです…」。チームのため、家族のため、これからもヒーローになり続ける。

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