堂林139三振、球団ワーストタイ

 「DeNA3-1広島」(21日、横浜)

 連敗対決に敗れ、連敗を伸ばしたのは野村鯉だった。今季ワーストタイの6連敗。5月28日以来の借金11も今季ワーストタイ。貧打線は相変わらずで、7連敗中のDeNAに3安打に抑えられた。野村監督は「打線がどうしてしまったのか…毎日のように2、3本ではね。頭が痛い」とうつむいた。

 安打を放ったのは安部とエルドレッドだけ。ほとんどの打者が打てない状況だが、中でも重症なのは堂林だ。二回の打席では国吉のフォークを空振り三振。これで04年にシーツが作った球団記録のシーズン通算139三振に並んだ。

 その後の打席も快音は出なかったが、三振記録の更新もなかった。試合後、「僕、何打席ヒットがないんですか?」と報道陣に逆取材した堂林。22打席であることを知ると、「苦しいですね」とぽつり。三振記録については「そういうことを気にしていると振れなくなる。今年は振ると決めているから、そういう数字になる」と悔しさをかみしめながら語った。

 CS進出は絶望的。しかし数字上では可能性があるだけに、白旗を揚げるのはまだ早い。「下を向かずにやるだけ。前を向いて逃げずに、少しでもいいシーズンで終われれば」。貧打に悩むチームのため、そして将来の自分のため、プリンスは渾身(こんしん)のフルスイングでこの苦境を乗り越えるしかない。

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