ソフトバンク・モイネロ 国際情勢と「蚊」に狂わされた前半戦「日本Sでは良い投球ができてよかった」
「SMBC日本シリーズ2026・第4戦、ソフトバンク4-2DeNA」(28日、みずほペイペイドーム)
ソフトバンクの2年連続日本一に貢献したエースのリバン・モイネロ投手(30)が、デイリースポーツに手記を寄せた。キューバ代表として3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場後、国際情勢によって開幕に出遅れ、来日後もけがなどで離脱が長引いた。復帰までの道のりやこれまでとは違う形でつかんだ日本一への思いをつづった。
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日本一はリーグ優勝とはまた違った喜びがある。勝ったという証明になるから。今年はシーズンを通してチームにいれなかったけど、後半からポストシーズンにかけては貢献できた。誰かがいなかったら誰かがサポートする。チーム競技はそういうものだと思うから日本一は素直にうれしい。
3月のWBCが終わってキューバから日本に来る前は大変だった。今もそうだけど、米国との国際情勢が良くなくて電気やガソリン、食事が足りていない。僕はまだ日本のプロ野球で高い給料をもらっているから家にソーラーパネルを付けたり、ガソリンをどうにかして手に入れたりできたけど、一般家庭はそうじゃない。全員にできたわけじゃないけど、周りの人たちには食べ物とかポータブル充電器とかを配った。できる範囲のことはした。
キューバにいる時には蚊に刺されて病気にもかかった。僕もなるまでは信じられなかったけど、高熱が出たわけではなくて足首や肩、膝といった関節がずっと痛い。それも昨日は右肩、今日は左肩みたいに移る。それは日本に来てからも続いた。肩が痛いと言うと「MRIを撮ろう」「血液を調べよう」となるんだけど何も出ない。5月に肩の違和感で再調整したけど、その関節の痛みがあったからだと思う。そんな変な感じが夏くらいまで続いた。めちゃくちゃ長かった。
その影響で、投球もいい日と悪い日の繰り返し。周りの人からアドバイスをもらいながら、8月にやっと1軍のマウンドに立てた時は特別な感情があった。クライマックスシリーズ(CS)は三回途中3失点。今年はシーズンを通して投げてきたわけじゃないので、終わってからCSまで間が空いてしまったのが良くなかった原因じゃないかな。自分も含めて悪い結果になったら何でなんだって思うけど、次に良い投球をするための準備をするしかない。だから日本シリーズでは良い投球ができて良かった。
日本に来て10年目。今年からは日本人枠にもなった。ホークスは好き。だけど先のことは誰にも分からない。今は良い成績を残せていると思うから、それをなるべく長く続けたい。それがキープできなくなったらやめるだけ。
