崇徳が14年ぶり秋王者!10年ぶり広陵撃破 藤本監督「歴史を変えよう」で団結 前日10回150球完投の西が締めた
「秋季高校野球広島大会・決勝、崇徳6-3広陵」(11日、ぶんちゃんしまなみ球場)
決勝戦と3位決定戦が行われた。決勝戦は、崇徳が6-3で広陵を破り、2012年以来14年ぶりの頂点に輝いた。公式戦で崇徳が広陵に勝利するのは16年春以来、10年ぶり。3位決定戦は、西条農が広島新庄に勝利し、6年ぶりの中国大会出場を決めた。崇徳、広陵、西条農は秋季中国大会(23日~、鳥取・ヤマタスポーツパーク野球場ほか)へ出場する。
エースが握った左拳が、チームの思いだ。九回2死。西結多投手(2年)が二ゴロに仕留め、試合が終わる。宿敵・広陵を破り立った頂点。左腕は「広陵には10年、勝てていなかった。意識していました」と胸を張った。
序盤から試合の流れをつかんだ。得点機を確実に生かし四回までに4得点した。終盤の采配には勝利への執念がにじむ。5-3の九回無死一、二塁で、3番・国川航希主将(2年)が送りバント。走者を確実に進め、さらに1点を追加した。投手起用での勝負手は、八回。前日10日の西条農戦で、150球を投げ延長十回を完投した西を送り出した。勝利への強いメッセージがあった。
16年春の準決勝以来、10年ぶりとなる広陵戦勝利。藤本誠監督(46)は「長年、悔しい思いをしてきました。OBのそういう思いも受け、一緒に戦い、一つ壁を越えられたのは良かった」と目を細めた。
昨夏は決勝戦で敗れ、昨秋の決勝もあと1点、届かなかった。リベンジに燃えた今夏は、準々決勝で再び相まみえ3-5で悔し涙を流した。
打倒・広陵は、チームの合言葉だった。この試合を前にしたミーティングで、藤本監督が熱く語りかけた。国川主将は「『歴史を変えよう』という言葉をもらった。自分も、広陵を倒すために崇徳に入って、2年連続で悔しい思いをしていたので」と振り返る。ナインの心は一つになった。
1年時から中心選手だった国川は、全ての敗戦をグラウンドで味わった。エースの西は昨秋、九回サヨナラ負けを喫したマウンドに立っていた。「絶対に抑えるという強い気持ちと、リベンジの思いがありました」と西。歓喜の中心で、過去の自分を乗り越えた瞬間でもあった。
前チームのように、絶対的な個の力はない。今チームは全員が一丸となり、戦える強さが武器だ。藤本監督は「一人一人が良いところを出してくれる。チームのまとまりという面では、すごく良いものがある」と力を込めた。個々の強みが大きな束となって発揮されるチーム力は、計り知れない。
昨秋は中国大会で王者となり、今春のセンバツ出場につなげた。2年連続で春の甲子園に戻るために、負けられない戦いが始まる。「ベストな試合ができるように」と国川主将。ライバルを退けた自信を胸に、崇徳はさらなる高みへ挑む。
