「正解がないから面白い」 巨人・戸郷の常に前向きな言葉 9失点大乱調の映像を何度も見返した理由

 「巨人3-1広島」(29日、東京ドーム)

 巨人・戸郷翔征投手(26)が8回2/3を2安打1失点で98日ぶりとなる5勝目。自身の今季レギュラーシーズン最終登板で逆転優勝への望みをつなぐ投球を披露した。

  ◇  ◇

 戸郷は少しだけ表情を緩めた。「正解がないから面白いんですよ」。抑えた日があれば、打ち込まれた夜もある。その度に前を向き、はい上がってきたからこそ、価値ある5勝目だと思った。

 9月15日のDeNA戦で2回9失点の大乱調となった。切り替えが大事になる中で、決して悔しさは消さない。「そういう時の方が隠れているものが多い」と何度も繰り返し映像を見返した。何が悪かったのか、どうすれば良かったのか-。

 日本時間の同16日、ドジャースの山本由伸が先発した。立ち上がりにいきなり2四球も7回無失点の内容。「僕は先頭を打ち取ってホームラン。四球、四球でそこから2回9失点。その違いは何だろう」。球速の違いやコントロール…考え始めたらキリがない。それでも戸郷は言い切った。

 「持っているものは違うけど、でも気持ちだけでも同じにすることはできるじゃないですか」

 7月に左太もも裏の肉離れで離脱し、驚異的な回復力で9月に復帰。どんな困難も、常に前向きな言葉で乗り越えてきた。打ち込まれても逃げないからこそ、見える景色がある。正解はなくても、大声援が道しるべになる。(デイリースポーツ巨人担当・松井美里)

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