西武・栗山巧「ライオンズが大好き」引退試合直前に異例の会見 ファン630人の前で感謝伝える
「西武4-1楽天」(30日、ベルーナドーム)
西武の栗山巧外野手(42)が30日、本拠地ベルーナドームで開催された引退試合の楽天戦に「6番・指名打者」で出場し、西武一筋に歩んできた25年の現役生活に区切りをつけた。試合前の午前9時からは都内のホテルでファン630人に見守られて異例の引退会見を挙行。「今できる最高のプレーを感謝の気持ちとともに出せたら」の約束通りに、通算2323試合目でのラストゲームで全力プレーを披露した。
西武一筋に歩んできた愛と感謝があふれた。
試合開始の8時間前にスタートした異例の会見で栗山は言葉を紡いだ。
「ドラフトで指名していただき、集中できる環境で野球ができた。ライオンズが僕のことを必要としてくれた。ライオンズが大好きですし、ファンのみなさんの前でプレーしたいという思い。その積み重ねがあって25年やりきれた」
神戸市出身。育英高を経て2001年ドラフトで4巡目指名され、3年目の04年9月に1軍デビュー。その1試合で放ったプロ初安打から積み重ねてきた安打数は、西武の生え抜きでは初となる2000安打を超えた。
輝かしい実績を残しミスターレオと呼ばれる存在となったが、昨年オフに自ら26年シーズンをもって現役生活に区切りをつけることを表明。そこからカウントダウンが始まっていた。
「通算成績では数字を積み重ねることができましたけど、なかなかうまくいかないことも多くて」。率直な思いも吐露したが「ひたすらバットを振ること。振り返ってみれば打撃のことを追求するのは楽しかった」。うまくなりたい-。この思いだけは不変だった。
会見に登場した元監督の渡辺久信氏と田辺徳雄3軍コーチはともに、若かりし頃の栗山の練習漬けの日々を思い起こした。「ファームで1軍目指して朝から晩まで努力している姿が今でも思い浮かぶ」(渡辺氏)「ほぼファームで過ごした1年目から3年目ぐらいまで毎日打撃練習を地道にコツコツ。こっちが参ったっていうぐらい練習を重ねていた」(田辺コーチ)と声をそろえてプロ人生をねぎらった。
◆栗山 巧(くりやま・たくみ)1983年9月3日生まれ、42歳。兵庫県出身。177センチ、85キロ。右投げ左打ち。外野手。育英から01年度ドラフト4巡目で西武入団。プロ初出場は04年9月24日・近鉄戦。08年に最多安打。ベストナイン4度(08、10~11、20年)、ゴールデングラブ賞1度(10年)。21年9月4日・楽天戦でプロ通算2000安打達成。
