仙台育英・星よつはマネジャー「夢みたいな場所」九回2点返す反撃に涙あふれた 将来は「誰かに夢や希望を与えられる存在になりたい」

 「全国高校野球選手権・準々決勝、智弁和歌山11-3仙台育英」(18日、甲子園球場)

 仙台育英が夏の甲子園では7年ぶりとなる2桁失点を喫して敗退した。

 ほおを伝うのは達成感と感謝の思いがこもった涙。瞳を輝かせて甲子園の印象を言葉にする。「夢みたいな場所。自分だけの力では絶対に来られなかった」。学生コーチ兼マネジャーで、今大会は記録員としてベンチ入りした星よつはさん(3年)が涙しながら爽やかに笑った。

 献身的に支えた。同高初の女子野球部員。この夏はユニホーム姿で甲子園のベンチ入りを実現させた。この日の準々決勝では味方打線が九回に2点を返す反撃を見せると、目に涙をためて感極まった表情も。敗戦後はチームメートの肩をたたきねぎらう。ベンチ前では仲間と甲子園の土を集めた。今大会ではメンバー外の3年生と相手のデータを分析するなどチームに貢献してきた。

 野球の世界に引き込まれたのは同校OBで巨人や西武でプレーした東北学院大の監督、父・孝典氏の影響から。今大会も励まし続けてくれた。「(試合のたびに)『いい試合をありがとう』って言ってもらって。(準々決勝へ)『頑張れば大丈夫だよ』って」。父の言葉が背中を押してくれた。

 きっと褒めてくれる。「残念な結果となってしまいましたけど、父は温かい笑顔で迎えてくれると思う。まず帰ったらハグして『ありがとう』ていうふうに伝えたい」。進路は未定で「誰かに夢や希望を与えられる存在になりたい」。聖地で浮かべた涙は爽やかだった。

 ◆星 よつは(ほし・よつは)2008年11月18日生まれ、17歳。宮城県出身。東京で過ごしていた小学2年時に小平美園レッドアローズで野球を始める。宮城県に引っ越してから蒲町スポーツ少年団野球部へ。秀光中では秀光ボーイズに所属。名前の「よつは」は四つ葉のクローバーから。

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