有明8強 熊本に届けた県勢夏70勝!初出場校20年ぶり夏3勝 代打・広沢「すごいことができた」甲子園初打席で逆転V打
「全国高校野球選手権・3回戦、有明4-1東日本国際大昌平」(16日、甲子園球場)
熊本からの熱い応援に背中を押され、初陣の有明が3試合連続逆転勝ちで8強入りした。代打で逆転打の広沢遼太朗内野手(3年)は「スタンドが沸いて、すごいことができたと思った」と会心の笑みを浮かべた。
0-1の八回。1死一、二塁から重盗を成功させ、さらに死球で2死満塁。絶好機で広沢が左前へ2点適時打を放った。甲子園初打席でも緊張せず「昨日、両親から連絡が来て『もしチャンスがあれば笑顔でいけ』と言われたので、打席でも笑顔を意識して、冷静になれた」と、今夏初安打でヒーローになった。
1年秋から背番号「5」を着けたが、チーム内競争により現在は「15」。代打出場を待ちながら準備を怠らない。「チームを救おうと打席に入った。ずっと準備してきたのでやってきたことが報われた」と胸を張った。
試合直前のアクシデントもチームの結束を強めた。先発予定だった工(たくみ)修哉投手(3年)がアップ中にケガ。全員で「工をもう一度甲子園で投げさせよう」と集中した。代わって登板した斉藤遼汰郎投手(3年)は5安打1失点完投。泥くさく地道なプレーから有明の干拓に生息する「ムツゴロウ」に例えられる打線は、初回の1失点を取り戻した。
春夏通じて初出場校の夏3勝は2006年ベスト4の鹿児島工以来。震災で多くの人が避難生活を続ける地元へ、県勢夏70勝を届けた。
◆春夏を通じた初陣の1大会3勝は20年ぶり 初出場の有明が今大会の3勝目を挙げ、8強入りした。春夏を通じた初出場校が1大会で3勝以上を挙げたのは、2006年に3勝を挙げて4強入りした鹿児島工以来、20年ぶり。次戦に勝てば同校以来の4強入りで、04年に4強入りした千葉経大付以来の1大会4勝となる。春に出場経験がある初出場校では21年に京都国際が3勝を挙げ、4強入りした。
