霞ケ浦が夏2勝 先発野手5人が160センチ台の小兵軍団 先制打の野口も164センチ大仕事 相手投手の球筋見切った
「全国高校野球選手権・2回戦、霞ケ浦5-1鳴門渦潮」(14日、甲子園球場)
2回戦が行われ、霞ケ浦(茨城)は三回に4点を奪い、鳴門渦潮(徳島)を5-1で振り切った。
霞ケ浦の“小兵打線”が聖地で快音を奏でた。先発野手9人中5人が身長160センチ台ながら、つなぐ野球で得点を重ね、春夏通じて同校初の甲子園2勝を手にした。
身長164センチの野口空真内野手(3年)の一振りで試合の流れをつかんだ。二回2死二塁でコンパクトに振り抜き、先制の中前適時打をマーク。「よっしゃーと思いました。抜けてくれて良かった」と胸を張った。三回は1死から166センチの村上聖内野手(3年)の右前打を皮切りに一挙4得点。160センチ台の5人でチーム8安打中5安打を放ち攻撃をけん引した。
打線の武器は伝達力だ。身長167センチの1番・加藤龍内野手(3年)が打席で相手投手の特徴を分析。直球のクセと体感スピードを必須の共有事項とする。鳴戸渦潮の先発右腕・西村は横手投げでスライダーが武器。一方で直球のシュート成分が少ないことを加藤が伝えると、各打者は狙い球を定めてスイングし、効果的に安打を重ねた。
「打球を飛ばすよりかは間を抜くことを心がける」と野口が話すようにコンパクトなスイングはチームに浸透している。ウエートトレなどが普及しフィジカル重視の色が強くなりつつある高校野球界。その中で霞ケ浦ナインが小柄なチームの戦い方を聖地で体現した。
高橋祐二監督(66)は「まさか二つ勝てるとは。甲子園の1勝はすごく大変」と汗を拭った。同校初の夏8強入りへ、つなぐ野球で歴史を刻む。
