沖縄尚学・末吉 横浜・織田と熱い抱擁V託す 左肘不調から復活も3回3失点 進路「未定」も目標は同郷左腕のように「勝てるピッチャー」

 試合後に横浜・織田(左)と抱き合う沖縄尚学・末吉(撮影・開出牧)
 2回、千島に適時三塁打を許す沖縄尚学・末吉(撮影・飯室逸平)
2枚

 「全国高校野球選手権・1回戦、横浜7-2沖縄尚学」(10日、甲子園球場)

 1回戦で前回大会優勝の沖縄尚学(沖縄)が、横浜(神奈川)に2-7で敗れ、初戦敗退となった。エースの末吉良丞投手(3年)は3回6安打3失点。2回戦は2試合が行われ、高川学園(山口)は毎回の12安打を放ち、高岡商(富山)に7-1で快勝した。第4試合では天理(奈良)と初出場の福山(広島)が対戦した。

 涙をこらえきれなかった。帰ってきたエースは、ただただ自分を責めた。「自分が先発して不甲斐ないピッチングをしたことに尽きる」。横浜打線の勢いにのまれた。初回はゼロで抑えたが、「フォームのバランスが良くなかった。思うように投げられなかった」と二回、三回に打ち込まれて失点。3回6安打3失点でマウンドを後にした。

 昨夏は2年生エースとして全国制覇の原動力となった。しかし、今夏の沖縄大会では左肘の不調により背番号10に。2試合の登板にとどまった。仲間たちが連れてきてくれた甲子園の舞台。「この背番号をつけて終わりたい気持ちが強かった」。エースの自覚を持って再び「1」を背負ったが、役目を果たすことはできなかった。「けがをしていろいろ支えてもらったんですけど、最後の最後で申し訳ない。悔しい」。仲間へ恩返しできなかったことが歯がゆかった。

 「6番・DH」で打者としても織田に立ち向かったが、「手が出ませんでした」と完敗。試合後は熱い抱擁を交わし、「絶対勝ってね」と思いを託した。2年生の春から4季連続出場した甲子園では、喜びも悔しさも味わった。「すごくいい場所だった」とここで見た景色は宝物だ。プロ注目の左腕だが、進路は「未定」。それでも、理想の姿は思い描いている。「同じ沖縄県出身の宮城大弥投手のように勝てるピッチャーになりたい」。忘れられない1敗が、末吉を強くしていく。

 ◆末吉 良丞(すえよし・りょうすけ)2008年11月18日生まれ、17歳。沖縄県浦添市出身。176センチ、94キロ。左投げ左打ち、投手。最速150キロ。小学2年から仲西VBCで野球を始め、仲西中では軟式野球部に所属。沖縄尚学では1年夏からベンチ入り。甲子園には2年春夏、3年春夏と4度出場。昨年9月のU-18W杯では準Vに貢献。

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス