名将の教え子対決、箕面学園・山田監督は敗戦にも光

1回裏の攻撃前、ナインに指示を出す箕面学園・山田文博監督(中央)=撮影・坂部計介
閉会式で甲子園するナインを見守る履正社・多田晃監督(撮影・坂部計介)
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 「高校野球大阪大会・決勝、履正社16-2箕面学園」(28日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 初めての甲子園を狙った箕面学園は、履正社の圧倒的な力量に跳ね返された。

 山田文博監督は履正社OB。多田監督の3学年下で、卒業生として多田監督が母校をコーチしていた時から交流のある、いわば“師弟”関係。

 その横綱に挑むべく、先発には寺島海翔投手(3年)を起用した。大会初登板の軟投派左腕だ。

 「あまり見られてないピッチャーだし、左で緩急をつけたら通用するかな」と山田監督。「緊張はありましたけど、野手は守ってくれるし、後ろに頼りになるピッチャーが3人いると思って」と、必死で腕を振り、初回は三者凡退。二回も2死球などありながら無失点と、期待に応える投球を披露した。

 ただ三回以降は力の差が得点に表れる形で、点差が広がっていった。

 両監督の、履正社時代の恩師で現在は東洋大姫路の指揮を執る岡田龍生監督には「準決勝が終わって報告しました。『教え子2人が大阪の決勝で当たるんだな』と喜んでいただけましたし、激励もいただきました」(山田監督)と、優勝には届かなかったものの、少しでも恩返しできたことに喜びも感じた。

 一方で、大阪の頂点に立つ難しさも。「選手に硬さが見られた。平常心で、という指示は出しましたが、そういう形にならなかったのは、指導力不足。もっと掛ける言葉があったのでは、と思いました」(同)。

 それでもここまで6戦中5試合を1点差で勝ち上がってきた同校ナインに「こんなに成長するんだ」という気づきも得られた。箕面学園が、新しい目標をもらった決勝戦となった。

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