二松学舎大付 帝京撃破で4年ぶり決勝進出 川島「3年生とまだ野球ができる」オリックスコーチの父・慶三氏助言胸に143球完投
「高校野球東東京大会・準決勝、二松学舎大付7-3帝京」(25日、神宮球場)
東東京大会は準決勝が行われ、二松学舎大付が今春の選抜大会に出場した帝京に7-3で快勝した。オリックスの川島慶三1軍打撃コーチ(42)の次男で、5人組ボーイズグループ「STARGLOW」メンバーのRUIを兄に持つ連十(れんと=2年)が3失点で完投勝利。優勝した2022年以来4年ぶりの決勝進出を決めた。
額から流れ落ちる大粒の汗を拭う。九回2死満塁から1点を返され4点差。川島は焦る気持ちを落ち着かせ、最後は三ゴロに打ち取って感情むき出しにほえた。143球の熱投で今大会初完投。「本当にうれしい気持ち。3年生とまだ野球ができることが一番うれしい」と目を輝かせた。
初回から走者を背負い、5-0の四回は2ランを浴びるなど計12安打を許したが、粘り強い投球で3失点に抑えた。22日の準々決勝では先発で3回0/3を3失点で降板。「悔しかった」。そんな時、父からの言葉が励みとなった。
「今までの試合は気にせず、一戦に気持ちを込めてしっかりしよう」
気持ちの面で変化があった。「逃げてばかりだったので、(気持ちを)強くいこう」。以降は両親と連絡を取らず、野球と体のケアに集中して結果につなげた。決勝も父は来られないが「優勝した後で報告したい」と力を込めた。
目指す聖地まであと1勝。昨年は入学前だったため、センバツに出場したチームの応援に駆けつけ、スタンドで声援を送った。「みんなかっこよかった。小さい頃から甲子園を見ていて夢の舞台だと思っている。悔いなくやり切りたい」。父に吉報を届けるべく、全力で腕を振る。
◆川島 連十(かわしま・れんと)2009年9月28日生まれ、16歳。東京都出身。177センチ、79キロ。左投げ左打ち。小1から野球を始め、中学時代は多摩リトルシニアでプレー。高校では1年夏からベンチ入り。最速142キロ。球種はカーブ、スライダー、フォーク。
