巨人・ドラ1竹丸 甲子園初勝利「打たせていけたことが良かった」地の利を使い6回4安打1失点
「阪神1-5巨人」(25日、甲子園球場)
敵地の持つ異質な空間にも、巨人ドラフト1位・竹丸(鷺宮製作所)が心を揺らすことはなかった。2度の1死満塁も最少失点で踏ん張るなど、6回4安打1失点でつかんだ甲子園初勝利。「上がドームと違って開けているので」。のみ込まれはしない。涼しい表情で自身の前半戦を締めた。
序盤のピンチを切り抜けた。二回1死満塁を無失点でしのぐと、三回1死満塁は先制犠飛を浴びた。傷口を最小限に抑え、味方が直後に逆転。「3点以上もらった。甲子園はかなり広いので、打たせていけたことが良かった」と地の利を使い、四回以降は無安打と相手に流れを渡さなかった。
虎党の父に連れられて初めて見たプロ野球は阪神戦だった。特定の選手のファンではない。だが「英才教育を受けている」と笑う竹丸が、ゲームで使用するオーダーは決まっていた。「1番・赤星、2番・平野、3番・鳥谷、4番・金本です。5番には新井…ブラゼルとかもいましたかね」。瞳が自然と輝き出す。
「きっちり、九回は藤川球児だったっすね」
プロ野球選手を夢見た少年時代ではない。それでも憧れを重ね、かつてテレビで姿を追った舞台で前半戦を7勝目の白星で締めくくった。「勝てない時もあったけど、できることは変わらない」。辛抱強く粘った先で、後半戦への視界は開けた。阪神を見て育った少年はまだまだ突き進む。
