広商12点快勝 昨夏メンバー外・平岡が公式戦1号 冬は「自分が一番と言えるくらい振り込んだ」
「高校野球広島大会・3回戦、広島商12-2尾道」(15日、ぶんちゃんしまなみ球場)
3回戦8試合が行われ、広島商が尾道に勝利した。2-2の四回2死で平岡凛太郎外野手(3年)のソロ本塁打で勝ち越しに成功。終盤にも猛攻を仕掛け、14安打12点を奪った。平岡は、高校通算9本目となった一発が、公式戦1号の記念弾。特大アーチがチームに勝利を呼び込んだ。
白球が右中間方向にグングン伸びる。打球は最深部で弾んだ。平岡が、自慢のパワーを見せつける特大アーチを放った。
「憧れの舞台で打てたので、とにかくうれしかった」
2-2の四回2死。狙い澄ました直球をフルスイングした。高校通算9本目が、待ちに待った公式戦1号となった。
試合序盤は、互いに譲らない均衡状態。一振りで打破した。身長は170センチと小柄ながら、体重はチームトップクラスの80キロ。体格を支えるのは母の手料理。好物は「唐揚げ」と即答した。鶏肉2~3枚分もの量でもペロリと平らげる大食漢だ。最高の恩返しとなる一発だった。
昨夏はメンバー外。新チームとなり船出した昨秋も背番号をつけることはできなかった。
「本当に悔しかった。両親とも、この春は絶対にメンバーに入ろうという話をしていました」
練習を終えて帰宅後、毎日自宅でバットを振った。冬は「自分が一番と言えるくらい振り込んだ」と自負するほどだ。
父も元高校球児で、広島井口で白球を追いかけた。広島商と対戦し、そのユニホームに強い憧れを抱いたという。今春から勝ち取った背番号。伝統の重みを背負いグラウンドに立っている。
4回戦は、広島新庄との激闘を制した尾道商が相手。パワーと振り込んだ自信を胸に、平岡が再び放物線を描く。
