広島・盈進 日高V打でシード・広島工撃破 イチロー氏の言葉通りに「感情的になる人の方が弱い。冷静な方が結果が出る」

 「高校野球広島大会・2回戦、盈進4-1広島工」(12日、鶴岡一人記念球場)

 2回戦10試合が行われ、盈進は4-1で広島工に逆転勝ちした。1-1の六回に4番・日高隆一郎内野手(3年)が決勝の右前2点適時打を放った。今春の広島大会1回戦で5-6で敗れた相手にリベンジした。この日で2回戦が終了。2日間の休養を挟み、3回戦は15日から行われる。

 主砲のひと振りが、勝利を呼び込んだ。1-1の六回2死三塁。日高が外角直球を捉え右前へ運ぶ。4番が放った値千金の勝ち越し適時二塁打。塁上で、小さく拳を握り喜びを表現した。

 「みんながつないでくれた。そこで打てたのは良かったと思います」

 広島工とは、今春の広島大会1回戦で対戦し、5-6で敗れた。抽選会のとき、盈進が1回戦を突破すれば、シード校の広島工と2回戦で対戦することが決まった。周囲が「雪辱戦」と熱くなる中、自身を含めた選手は冷静だった。

 「リベンジって、みんなには言われたんですけど、自分たちはそう思っていなかった。甲子園に行くための通過点として捉えていました」

 目指す場所は聖地。どこが相手でも「自分たちの野球をすれば勝てると、みんな信じてやっている」。力強くチームの思いを代弁した。

 六回、決勝打を放った場面では頭は冷静だった。

 「感情的になる人の方が弱い。冷静な方が結果が出る」

 中学時代に見た、イチロー氏の動画にあった言葉だ。好機だからこそ、あえて熱くならない。勝ち越し打は、その言葉を体現したといえる。外角直球をコースに逆らわずに軽打。徹底してきた「右方向へ打つ」という意識を、高ぶる場面で貫いた。

 「気持ちを出しすぎたら、変な球に手を出してしまうことがある。冷静でいるのが、一番良いかなと思っています。もちろん、表には出さないけど、闘志はあります」

 打線の真ん中に、冷静な4番がどっしりと座る。ブレない心を持つ主砲とともに、盈進が4年ぶり4度目の夏の頂点を目指す。

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