日大三 処分明け15点コールド発進 田中2安打3打点がけん引「全員で戦って緊張が解けた」
「高校野球西東京大会・1回戦、日大三15(五回コールド)0翔陽」(12日、スリーボンドベースボールパーク上柚木)
目に見えない緊張と重圧を、全員で打破した。昨夏甲子園準Vの日大三は伝統の強打で突き放し、初戦を五回コールドで大勝発進した。
久々の舞台に、三木有造監督(52)は第一声、「硬かったですね」と振り返った。今年2月、部員の交流サイト(SNS)の不適切利用があったとして対外試合禁止処分を受け、この日、昨秋以来となる公式戦。指揮官は「昨日の練習のシート打撃では先頭から10人連続で全然打てなかった」と明かし、チーム内に漂った気負いを感じ取っていた。
しかしそんな空気の中、主将でプロ注目の田中諒捕手(3年)が2安打3打点でけん引した。一回には左翼フェンス直撃の適時二塁打で先制点を奪取。三回以降の打線爆発への口火を切った。守っては、昨秋から本格的に転向した捕手として、先発の1年生右腕・溝をもり立てた。
攻守の大黒柱は「全員で戦って、緊張が解けた」と安堵(あんど)の表情。初戦にあたり「気負わず三高らしくやっていこう」とナインに声をかけ、お家芸を自らのバットで示した。今春都大会を辞退し、ノーシードからの挑戦となる今夏。頂点へと駆け上がる下地を整えた。
