【解説】好調の巨人は「阿部前監督のやろうとしていた野球が形になってきた」内田順三氏の視点 リーグ戦再開、打線の軸は-

 巨人は交流戦で10勝6敗2分け。セ・リーグの首位に立ち、リーグ戦の再開を迎えた。好調の一因に挙げられるのは、リーグトップ47盗塁が象徴する機動力を生かした攻撃面の変化。デイリースポーツ・ウェブ評論家・内田順三氏は「今季、前任の阿部監督がやろうとしていた野球が形になってきた」と解説。今後の戦いに向けて、大城の起用法にも言及した。

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 巨人は交流戦で貯金4。他のセ球団が苦しむ中で、よく乗り切ったと言えるよね。攻撃陣がかみ合い、リリーフ陣もいいから競り勝てる試合も増えてきた。

 今年の巨人は開幕から走塁を絡めた攻撃をしようという狙いが見えていた。昨年は53盗塁だったが、すでに47盗塁。松本剛を獲得し、浦田や佐々木といったスピードのある選手を起用して、すごく動くようになった。前任の阿部監督がやろうとしていた野球が形になってきたよね。

 今は橋上監督代行が引き継いでいるが、監督が代わってもコーチ陣と意見を出し合っている様子が見えるし、スピードのある選手を使っている。橋上監督代行の隣にいる川相コーチも現役時代は小技を駆使していたこともあって、どう1点を取るかという意識はより強いだろうね。

 走れるランナーがいることは、攻撃面にさまざまな相乗効果も生まれる。相手バッテリーが盗塁を警戒して真っすぐ系の配球が増え、狙い球を絞りやすくもなる。中軸で返すという流れができるし、ワンヒットで一、三塁の形も作れる。一、二塁なのか一、三塁なのか。これはすごく大きな違いがあるからね。

 中軸で返す役割の選手で言えば、今年は大城の状態が非常にいい。昨年はタイミングが取れていなかったが、今年はメンタル面にも余裕を感じられる。岸田も勝負強いし、ダルベックを三塁に回して大城を一塁で起用する選択肢もあるだろう。状態によってリチャードを使うのもいいだろうね。

 先発が試合を作ることさえできれば、中継ぎは安定しているので接戦でも勝てる。全員野球で一試合一試合、勝つためにどうオーダーを組んでいくか。セ・リーグとの戦いも注目したいね。

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