関大 54年ぶりVへ王手 4番・山本「人生初」サヨナラ打 米沢体調不良も5回1失点奮闘 14日、慶大と決勝
「全日本大学野球選手権・準決勝、関大4-3国学院大」(13日、神宮球場)
準決勝が行われ、1972年以来54年ぶり3度目の優勝を狙う関大が国学院大にサヨナラ勝ちし、91年大会以来35年ぶりの決勝進出を決めた。3-3の九回に4番・山本峻輔外野手(3年・延岡学園)が「人生初」のサヨナラ打。先発の今秋ドラフト候補・米沢友翔投手(4年・金沢)は発熱で体調が優れない中、5回1失点と奮闘した。14日の決勝の相手は、くしくも前回優勝時と同じ慶大となった。慶大は5年ぶり5度目の頂点を目指す。
白球が左前に落ちると、関大ナインは一斉にベンチから飛び出した。崩れ落ちる投手の横で歓喜の輪ができる。劇的な幕切れで王手をかけた。
試合を決めたのは4番のバットだった。同点の九回、前の打者は敬遠で2死一、三塁に。打席を迎えた山本はここまで3三振1四球と快音はなかった。「何もなかったことにして、ここで返せば」。追い込まれてからの3球目、国学院大のエース・藤本士生投手(3年・土浦日大)の浮いたスライダーに狙いを定め、うまく合わせた。
打球の行方を目で追いながら、右手を突き上げ走り出す。人生初のサヨナラ打。仲間にもみくちゃにされ「今までの野球人生で一番気持ち良かった」と最高の笑顔を見せた。
エース・米沢は発熱の影響もあったが、「大丈夫」と登板を志願。5回4安打1失点、77球を懸命に投げ抜き、百合沢、中原につないだ。チーム一丸でつかみ取った白星。山口高志をエースに擁した1972年以来、54年ぶりの大学日本一にあと1勝とした。
決勝の相手は当時と同じ慶大。小田洋一監督(60)は「慶応さんと決勝戦を神宮球場でできるのは夢のようなこと。選手、スタンド一体となって全力で戦うだけ」と闘志を燃やした。全国大会の決勝は初めてだという宮本青空内野手(3年・報徳学園)は「特別感を持ちながらも平常心を忘れず頑張りたい」。チーム一丸で、新たな歴史の一ページを刻む。
