投打双方のタイトルを獲った最初の選手は?【プロ野球記録企画】

 立教大野球部時代の景浦将
甲子園歴史館にある景浦将のコーナー
2枚

 デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく新企画「記録の向こう側」(随時掲載)がスタート。今回は投打双方のタイトルを獲った最初の選手を取り上げる。

  ◇  ◇

 投打の二刀流が珍しくなかった創成期のプロ野球とはいえ、出色の働きを見せたのが景浦だった。1936年秋のシーズンでは、まず投手として2冠を制する。8試合に登板し6勝0敗、勝率10割。防御率0・79は、現在もシーズン記録で歴代2位に位置する。

 翌年からは打者として大活躍を見せる。37年春から3季連続でタイトルを獲得。37年春47打点、同年秋には打率・333、38年春は31打点。まさに「戦前の大谷翔平」ともいえる、圧巻の存在感だった。後に監督を務めた松木謙治郎に「大打者となるとこの景浦と中西(元西鉄)、王(巨人)の三名を挙げたい」と書き記された。

 もっともその個性は、大谷の対極にあった。大食漢でもあり、甲子園近くですき焼きの会食があった際には「一貫目」(約4キロ)を平らげたという。気分が乗らない日は、守っていても打球に反応しないこともしばしば。当時の石本秀一監督は日記にこう書き残し、嘆き続けたという。

 「本日も景浦、打球を追わず、捕らず、打っても走らず、理由不明-」。(デイリースポーツ・高野勲)

 答え 景浦将(タイガース)

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