関大 35年ぶり初戦突破 今秋ドラフト候補の米沢が8回3安打0封、5者連続含む10K 阪神7人態勢で視察

 「全日本大学野球選手権・1回戦、関大1-0北海学園大」(8日、東京ドーム)

 開幕して1回戦7試合が行われ、31年ぶり出場の関大が1-0で北海学園大を下して35年ぶりに初戦を突破した。今秋ドラフト候補の米沢友翔投手(4年・金沢)が8回3安打無失点、10奪三振で勝利に貢献した。不祥事で前回大会の出場を辞退した大商大は7-4で九産大を下し、中部学院大、東日本国際大なども2回戦に進出した。

 米沢は人生初の全国の舞台でも圧倒した。「いつもより緊張したんですけど、緊張をうまく力に変えることができた」。強心臓ぶりを発揮し、立ち上がりから圧巻だった。初回から二回にかけ、いきなり5者連続三振。「少し飛ばしはしました」とはにかんだ。

 四回まで無安打無失点を継続した。五回先頭で初めて安打を許したが、後続はピシャリ。その後も落ち着いた投球で8回3安打無失点、10奪三振とし、「少し変化球の制球に苦しんだところはあったんですけど、自信のある真っすぐでしっかり押せたのでよかった」とうなずいた。

 大学2年夏から肩肘痛に悩まされた左腕だが、今春にスカウトの評価は急上昇した。この日、阪神は畑山統括スカウトら幹部クラスも含めた7人態勢で視察。岡本スカウトは「いつも通りストレートが走っていて、それを軸にいい投球をしていた」と評価した。

 米沢が背中を追うのが2学年上で同じ背番号21を背負った中日・金丸だ。この大会を前に「東京ドームのマウンドは硬め」と助言も受けたという。小田洋一監督(60)は米沢について、「信頼度は金丸と変わらないくらい」と明かす。続けて、「2年後、3年後になれば金丸より上に行く可能性は持っている」と期待も込めた。米沢も目指すのはプロの世界。「自分もドラフトで1位指名していただけるように結果を残していきたい」と力強く宣言した。

 ◆米沢 友翔(よねざわ・ゆうと)2004年6月1日生まれ、22歳。石川県珠洲市出身。180センチ、80キロ。左投げ左打ち、投手。小学2年から宝立サマンズで野球を始め、外野手。珠洲市立緑丘中では軟式野球部に所属し、本格的に投手転向。金沢では1年秋からベンチ入りし、2年夏に石川大会準優勝。同年秋からエース。甲子園出場はなし。関大では1年秋からリーグ戦登板。今年の春季リーグでは最優秀選手(MVP)に輝いた。球種はスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリット。

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