【解説】「ソフトバンクは大物捕手を欲しがっていた」衝撃トレードの背景 評論家も驚き「DeNAはよほどピッチャーが欲しかったんだろう」
DeNA・山本祐大捕手(27)と、ソフトバンク・尾形崇斗投手(26)、井上朋也内野手(23)の1対2のトレードが成立したと12日、両球団が発表した。
5月上旬に、衝撃トレードが実現した。DeNAが、今季ここまで28試合に出場している主戦捕手を放出。前カードの阪神3連戦も2試合でスタメンマスクをかぶっており、デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「交流戦前の早いうちに手を打とうと両球団の思惑が一致したんだろうけど、時期も含めて誰も予想できないな」と驚いた。
DeNAの捕手では22年ドラフト1位・松尾への期待値が大きい。ただまだ一本立ちができているとはいえない状況で、関本氏は「DeNAは思い切った。よほどピッチャーが欲しかったんだろう。松尾も打撃はいいし、正捕手を任せたい存在。ベテランの戸柱もあと数年は大丈夫というところなんだろうな」と背景を推察。続けて、「やっぱり今季の戦いを見ても、ガタガタっと点を取られる試合もある。パワーピッチャーの尾形は今のチームに最もはまる一人だろうな」とした。
DeNAはコックスが左肘手術で今季絶望となり、デュプランティエがコンディション不良で離脱。実績のある伊勢が再調整となるなど中継ぎ投手も手薄で、11日まで勝率5割で4位からの浮上を狙うチームにとって投手力強化が急務だった。
一方、関係者によれば「ソフトバンクは大物捕手を欲しがっていた」という。一昨年に甲斐が巨人へFA移籍し、昨季は海野を中心に日本一となった。今季も海野、谷川原らがマスクをかぶっていたが、絶対的な柱になり得る山本が候補に挙がったとみられる。また、城島健司CBOはレギュラークラスを交換する、メジャー式のトレード実現を狙っていたという。
関本氏は「ソフトバンクとしてはやはり甲斐が抜け、柱が欲しかったんだろうな。まだ山本は27歳で若い。尾形ともうひとりということで、井上をつけたんだろうな」。パンチ力のある打撃が売りの井上は花咲徳栄から20年度ドラフト1位で入団したが、通算28試合の出場。伸び悩みが見え、今季も1軍出場していなかった。
関本氏は「壁に当たっている選手が環境を変えてパッと視界が開けることはあるからな。そういう意味でも井上にはチャンス。選手層の厚い王者ソフトバンクが、山本の価値を高く買っているんだろう」とも語った。衝撃トレードの行方がペナントレースにどう左右していくのか、注目が集まりそうだ。
