智弁学園 プロ注エース・杉本3度目完投、今大会498球も「全然大丈夫」決勝・大阪桐蔭に挑む

 「選抜高校野球・準決勝、智弁学園2-1中京大中京」(29日、甲子園球場)

 準決勝が行われ、智弁学園(奈良)はプロ注目のエース・杉本真滉投手(3年)が7安打1失点で完投し、2-1で中京大中京(愛知)に勝利。阪神・村上を擁し優勝した16年以来10年ぶりの決勝進出を決めた。

 エースの意地が満身創痍(そうい)の肉体を突き動かした。1点リードの九回2死一、二塁と一打同点の危機。智弁学園・杉本はピッチャー返しの鋭い打球を左足で止めると、素早く処理して最後のアウトをもぎとった。「顔に当たってでも取ろうと思った」。試合終了の瞬間、左足から崩れ落ちた左腕にスタンドからは万雷の拍手が送られた。

 執念の137球だった。三回1死三塁で中犠飛を許して先制点を献上。六回まで毎回走者を背負うも、直球狙いの相手を変化球で巧みにかわして9回7安打1失点8奪三振の完投を遂げた。

 肩は消耗品と言われる現代の風潮にあらがうように腕を振り続ける。初戦の20日・花巻東戦から10日間で3完投し今大会の球数は計498球。それでも「(決勝も)全然大丈夫です」と疲労の色は出さなかった。小学生の頃から投げることが好きだったという杉本。冬場のブルペン投球では一日200球以上の投げ込みを行うこともあり、数を重ねて自分の“型”を見いだした。

 この日も体に重さは感じていたが、それすらも日常。「体が動いていない分、どう使うか考えていた」と投げて体に覚えさせたフォームはそう簡単には崩れなかった。7日間で500球の球数制限により、31日の決勝は131球が上限。継投策が主流となりつつある高校野球界で、完投を重ねる杉本の存在は一層際立つものとなった。

 10年ぶりの春制覇まであと1勝。小坂将商監督(48)は「決勝戦で負けたら何も残らない」と意気込んだ。「あと一つ勝つだけ」と杉本。死力を尽くし、頂点をつかんでみせる。

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