八戸学院光星3年・横山陽土 初聖地“ひっと”はお預け 夏こそ父の思いに報いる快音を
「選抜高校野球・準々決勝、中京大中京2-1八戸学院光星」(27日、甲子園球場)
半分だけ、名前を体現できたかな。陽土とかいて「ヒット」。父・順紀さんの思いが詰め込まれた、八戸学院光星・横山陽土内野手(3年)のファーストネーム。
甲子園での、初めての出番。八回、代打として先頭の打席に入った。2-1からやや甘く入った直球。狙い球だったが、打ち損じた。右飛。九回には三塁守備にも就いた。
たくさんヒットを打てるよう、そして太陽のように大地を暖められる子に-。
そのヒットは、お預けとなった。しかし、代打で呼ばれるその瞬間まで「ずっと準備はしていました」。並行して「仲間を全力で応援して、出てる選手が思いきりプレーできるよう、サポートできたと思います」と味方のハートを暖め続けた。
秋に、指を骨折。それでも「実直な選手。夏には」(仲井監督)と期待が込められ、初めて背番号「5」をもらった。本人も自覚する。「あとは守備力と、もうちょっと気持ちを前に出すプレーができれば」本当のレギュラーにぐっと近づく。
野球の手引きをしてくれた順紀さんから、連絡はきていない。「父にはずっと『準備だぞ』と言われてきました。連絡がないということは、逆にそこを認めてくれたのかも」。無言こそが、最高の褒め言葉と受け止める。その父へ、夏こそ快音を届けてみせる。
◆横山 陽土(よこやま・ひっと)2008年10月29日生まれ。17歳。青森市出身。174センチ、78キロ。右投げ右打ち。内野手。小学2年から野球を始め、6年時には青森県選抜チーム入り。中学時代の青森戸山リトルシニアから硬式。昨秋からベンチ入り、今春より背番号「5」に。50メートル走6秒7。遠投95メートル。
