侍ジャパン ダルビッシュが重視した雰囲気作り 前回大会で「このままの雰囲気でいけば大丈夫」合宿打ち上げで断言「宇田川会」「SNS発信」多くの選手に好影響
パドレスのダルビッシュ有投手が3月のWBCに臨む侍ジャパンのアドバイザー役として2月の宮崎合宿に参加することが明らかになった。期間は調整中だというが、ベテラン右腕の参加はプラスになると考えられる。実際に前回大会では選手の団結力が世界一奪回の要因とされてきたが、その空気を作ったのもダルビッシュだった。
大会後、阪神の湯浅は「何でも聞ける関係をダルさんが作ってくれた」と明かしていた。変化球の握りなど技術的な部分だけでなく、トレーニング方法、サプリメントの摂取の仕方など多岐にわたってアドバイスを送っていた。
さらに合宿スタート直後、育成選手から一気に日本代表まで駆け上がったオリックス・宇田川が緊張から萎縮した雰囲気を漂わせると、積極的に声をかけた。そしてチームに溶け込ませ、いつしか投手陣は「宇田川会」と称され、合宿最終日には「短期間で仲良くなれているので、そういうところは大きい。このままの雰囲気でいけば、大丈夫なんじゃないかなと思います」と語っていた。
それほど短期決戦の国際大会で重要となる雰囲気作り。ダルビッシュは2008年の北京五輪から日本代表のユニホームを身にまとい、戦ってきた。翌年の第2回WBCの歓喜など、勝つことも負けることも知っている。だからこそ前回大会では合宿中に自ら率先して雰囲気作りを行い、それが土壇場での底力、負けられない戦いでの強さへとつながった。
2023年当時は選手個人がSNSで情報発信することもまだ珍しかったが、ダルビッシュは自身のXなどで積極的にチームの雰囲気を発信。ファンとの一体感も作り上げた。
現在ではほとんどの選手が自ら情報を発信しているが、「自分の意見を出すことによって、全てが正しいわけじゃないので、今の日本の全体的な価値観やアメリカでの価値観や文化がすごく分かるので。そこにアジャストしやすくなったり、世界が見えやすくなったりするというのはある。自分の人間的な部分を大きくしたのはあります」と語っていたダルビッシュ。右肘手術のリハビリを抱えながらも、日本代表へ貢献することを惜しまない。今大会から導入されるピッチクロックなど日本の投手が不慣れな環境下に置かれる中、ベテランの教えが大きな力になりそうだ。




