元日本ハムエース 本塁打数減は「有能で技術力が高い投手が増えたからなんです!」と力説 かつては「高校生が145キロで1面やった」と経験談も披露

 元日本ハム投手の岩本勉氏が25日放送のHBCラジオ「ガンちゃんの『世界一面白いプロ野球の番組』」に出演。20日の12球団監督会議で、日本ハム・新庄剛志監督が訴えた「飛ばないボール」問題について言及した。

 新庄監督はNPB統一球が飛ばない傾向にあるのではと問題提起。「ホームランの数も、打率も3割を超える打者の数も増えるだろうし。投手がいい3~4年でしたから、今後は打者がよくなったら見てるファンの方たちも楽しめていいかな、という案は出させてもらいました」と話していた。

 この案に岩本氏は「野手出身の監督らしいコメントと書いていたが、まさにその通り。投手からすると、いやいや普通に飛んでますよ、と。レイエスどこまで飛ばしてますか?となってくるし。そもそも球場小さなってますやん、ていう話。投手出身の監督は、まったく逆の意見を言う人もいるんじゃないの?僕が(意見を)求められたら、いやいや今で十分飛んでると思いますよって」と投手の立場からの考えを述べた。

 岩本氏が言うように、今オフもバンテリンドームで外野フェンスを手前にする工事が行われているが、各球場で本塁から外野フェンスまでの距離が短くなっている。もちろん本塁打数が減少してるのも事実で、年間の総本塁打数は2019年が1688本が、25年は1096本。その前の24年に至っては975本と4桁に届かなかった。

 岩本氏は「これはボールとか道具とかサイズじゃなくて、投手が強くなってる。トレーニングも強くなって」と分析。飛ぶ、飛ばないではなく「ボールの縫い目がしっかり硬くなったので小さな変化球が投げやすくなったんです!トレーニングも強くなって握力も強くなって、小さな変化球から大きな変化球まで投げられる投手、有能で技術力が高い投手が増えたからなんです!」と力説。「その分、球場を狭くした。その後に打者たちが変化球に対応する能力がついてくると、バカバカ打つから」とし、投手の技術進歩が打者のそれより先にいっているとの見解を示した。「投手の体も大きくなったし、肘を痛めてもトミー・ジョン手術を受けて一層強くなって帰ってきたりする。そういう好循環が生んでいるのが今のマウンド事情」と解説した。

 今では抑え投手の球速150キロ超は当たり前だが、岩本氏がドラフトされた1989年時は「高校生145キロで新聞の1面やったんやって。お化けって言われた。岩本っちゃんやん」と自身の経験談を披露。その10年後には松坂大輔が高卒1年目のデビュー戦で155キロを投げて衝撃を与え、さらにその10年後には大谷翔平が登場。「投手のレベルが上がってるねん。それだけ能力が上がってるのが本塁打が減っているワケ」と力説した。

 それに対応するために、いずれは打者の技術も「上がってくるって」と岩本氏。投手の球速が出ていなかった昔は変化球を打てるのが好打者の条件だった。現代の打者は強くなった速球に対応できる打ち方をしているためにバットのヘッドを操作しにくくなっており「空振りかホームランのバッターが増えた」。岩本氏は単にボールが飛ぶか飛ばないかの話ではないと話をまとめた。

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