楽天入団の前田 対戦したい選手は日本ハム・清宮幸とオリックス・中川 古巣・広島との交流戦は「敵というふうには思えないかも」も「勝ちます」

 前米大リーグ・ヤンキース傘下3Aから、日本球界に復帰した前田健太投手(37)が16日、楽天モバイルパークで入団会見を行った。初めてのパ・リーグで、対戦したい選手には日本ハム・清宮幸太郎内野手とオリックス・中川圭太内野手の名前を挙げた前田。古巣・広島との交流戦については「難しい。なかなか敵というふうには思えないかもしれない」と悩みながらも「イーグルスの一員として、勝ちます」と話した。

 入団会見での主な一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇

 -入団の決め手と決断した時期は。

 「時期はちょっと正確に…。11月初めくらいですかね、発表された少し前。決め手はFAの選手みんな石井GMの言葉でって言うと思うが、僕もその1人だと思う。石井さんに声をかけていただいて、頑張ろうこのチームで戦おうと決めた」

 -心を動かされた言葉があれば。

 「一番は先発ピッチャーとして評価してくれたことがすごくうれしかった。今シーズンもちろん悪い時期もあったが、時間をかけて修正して、最後の方は自信を持ってマウンドに上がることができてた。そのあたりもGMには見ていただいていたし、あとは一緒に頑張ろう、一緒に優勝しようと声をかけていただいて。僕の中ですごくこのチームで戦うイメージができたと言うか、このチームで優勝したいなと思って決断させていただいた」

 -楽天への印象は。

 「ここ数年4位という順位が続いているとは思うが、投手野手ともにベテランがいて、すごくいい若手の選手もいると思う。本当に可能性を秘めているチーム、優勝が狙えるチームだと思うので、そのチームの一員に加われたことはすごくうれしい」

 -大リーグで得た経験をどのように活かすか。

 「ずっとイーグルスを引っ張ってきた選手たちがたくさんいると思うので、僕自身が先頭に立ってとか、このチームを引っ張っていこうというよりも、縁の下の力持ち、選手たちが困った時に相談できる相手でありたいと思う。自分の経験を選手に伝えられるような立場でありたい。やっぱり成績だけに関してはチームを引っ張っていけるような成績を残せるように努力したい」

 -200勝への思い。

 「まだ少し遠い、来年達成できるとかいう数字ではないので、一つ一つ積み重ねていきたい。ただ、この年齢になってなかなか数字の目標を持つのは難しいと思うが、200勝というモチベーションになるような数字があるので、そこを目指して頑張っていきたい」

 -対戦してみたいパ・リーグの選手は。

 「難しい。同級生と対戦したいとセ、パ問わず思う。パ・リーグとなると、清宮選手だったり、PLの後輩である中川選手。清宮選手は彼が小学生の時にテレビの番組で対戦したことがあって、もしプロ野球選手になったら対戦しようねみたいな話をしたので。彼が実際にプロ野球選手になって、来年から対戦できる機会もあると思うので、その時の言葉が叶うと思うと、少しうれしいなと思う。PL学園の後輩も、中川君しか今いなくなってるので。そういう意味でその2人が対戦してみたいと思う」

 -交流戦では広島とも対戦する。

 「難しい。なかなか敵というふうには思えないかもしれない。イーグルスの一員として、勝ちます」

 -楽天ファンへ。

 「とにかくいいピッチングを見せたい。チームの勝利のためにマウンドに上がって、投げる試合は必ず勝利に導きたいと思っているので、球場にたくさん来ていただきたい。特に前田健太が投げる試合は球場に見に行きたい、そう思ってもらえるようなピッチャーになりたい」

 -目標と意気込み。

 「目標は日本一。それしかない。ここ最近4位が続いているので、なんとかCSと思うファンや選手もいると思うが、僕は優勝できると思っているし、日本一になれると思っている。目標は日本一、それだけですね」

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