侍ジャパン“WBC連覇のカギ”ピッチクロックに大苦戦 投壊11失点「焦り過ぎた」「投げ急いだ」投手陣反省
「侍ジャパン練習試合、広島11-14日本代表」(10日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)
野球日本代表・侍ジャパンは10日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-韓国」(15、16日・東京ド)に向け、宮崎市内で行う強化合宿で広島と練習試合を行った。14得点の猛攻で勝利した一方、投手は隅田が9失点、松山が2失点と、若手主体の相手に投壊11失点。国際球への対応や、ピッチクロックの影響で投球リズムが単調になるなど、課題が浮き彫りになった。
対戦相手となった広島・新井監督のコメントが衝撃度を表していた。「正直言って、ちょっとビックリしました」-。活発だった打線は想定内でも14安打、11失点の投壊はあまりに想定外。失点した隅田、松山だけでなく各投手が「焦りすぎた」「投げ急いだ」と反省。投打に課題が見えた。
視界に入るカウントダウンが焦りを生む。先発の平良は1安打無失点に抑えたが、実戦でのピッチクロックに「せかされている感じがめちゃくちゃありました」と説明。2番手の大勢も無安打ながら「意識し過ぎて、投げ急いでいる感じがした」と振り返った。失点につながったのは隅田だ。
3イニングを投げきることができず、9安打9失点、5四球のKOだった。シーズン最終登板が9月28日・ソフトバンク戦。1カ月半以上のブランクに「間隔が空きすぎて難しかった」と原因を語った上で、課題に挙げたのは国際ルールへの対応。「最初は気にしすぎた」とリズムが作れず、イニング間にはベンチ前のキャッチボールも禁止。対応しきれなかった。
井端監督は「実戦感覚もある。まだ時間もあるので気にしていない」と信頼を口にしたが、守備、攻撃でもピッチクロック対応に苦戦。村林、西川が残り8秒までに構えることができず、球審を務めたMLB審判員のブロック・バーロー氏に1ストライクを宣告された。当該打席で村林は遊ゴロ、西川は一邪飛といずれも凡打で、指揮官も「慌ててしまう。もったいないですよね」と語った。
ただ、投打で浮き彫りになった課題は収穫だ。井端監督は「残り2日間でつぶしていきたい。慣れていけば本番までに余裕ができる。大丈夫かなとは思います」と、各選手の対応に自信を見せた。WBC連覇のカギを握る新ルール。この結果を前向きに捉えて克服を急ぐ。





