侍J・森下 3番・中堅でスタメン!4番岡本の前「結果でアピール」 10日広島との練習試合、WBC見据え走攻守全て貢献
「侍ジャパン強化合宿」(9日、宮崎)
阪神の森下翔太外野手(25)が「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-韓国」(15、16日・東京ドーム)に向けた、10日の練習試合・広島戦(13時、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)に「3番・中堅」で先発出場すると9日、井端弘和監督(50)が明かした。来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)選出へ大きなアピールとなる一戦。森下は結果にこだわると誓った。
森下が今年の井端ジャパンで求められる役割はシーズンと違う。10日の初陣。「3番・中堅」という、公式戦では2年ぶりのポジション、そして4番の岡本につなぐ使命を与えられた。「一番は結果でアピールすること。結果を残せればと思います」。すでに心は戦闘態勢に入っていた。
合宿初日から中堅での練習を行い、井端監督は韓国戦でも起用すると明言。藤川監督にも承諾を得たプランだった。「絶対にやるとは限らない。万が一、何かが起きた時(のため)にできるのは今しかない」(井端監督)。学生時代は中堅の経験も豊富で、対応できるという判断だ。
打順は3番。昨年の国際大会「プレミア12」では全試合で4番を任されたが、これもWBCを見据えての起用だろう。井端監督には積極走塁も求められ、打つだけでなく、走攻守全てでの貢献がWBC選出への道筋となる。
数多くの一流選手が集まる舞台。「刺激になる方が多い。刺激をもらいながら、やるからには負けたくない」と鼻息を荒くする。その中で一つでも技術を吸収しようと、声をかけたのが4学年上の野村だった。「同じ右打者で、何か一つでも自分の身になることがあればと思って」と野球談議に花を咲かせた。
記憶に新しいのは、日本シリーズ第5戦で延長十一回に村上から放った本塁打。右打者が甲子園の右翼席に放り込むという強烈なインパクトを残した。「バットの出し方や、どういう感覚で待っているのか」。野村は独特なバットを扱っているそうで、細部までヒントを得ようとした。
もちろん、右方向への長打は習得したいことの一つ。今季23本塁打も右翼方向はゼロだった。「能力がある人しか来ていない。自分に持っていない能力をどうやったら身につけられるか。少しでも学べればと思っています」。合宿もあと3日。まずは初の対外試合でアピールし、自身の進化も追求する。




