日本ハム・新庄監督 下克上あと一歩も成長実感「まだまだ強くなる」 新庄劇場終演、夢の続きは5年目へ

 「CSパ・ファイナルS・第6戦、ソフトバンク2-1日本ハム」(20日、みずほペイペイドーム)

 「新庄劇場」が幕を閉じた。「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」はファイナルステージ(6試合制)の第6戦が行われ、レギュラーシーズン2位の日本ハムは1-2で敗れ、対戦成績3勝4敗(優勝球団へのアドバンテージ1勝を含む)で2年連続のファイナルステージ敗退となった。就任4年目の新庄剛志監督(53)は悲願の日本シリーズ進出にあと一歩届かなかった。

 すがすがしく笑った。新庄監督は「めちゃくちゃいいファイナルだったし、めちゃくちゃいいシーズンだった」と明るく振り返った。CS史上初の0勝3敗からの4連勝突破という下克上にはあと一歩及ばず。「1位同士が行くのが日本シリーズ。僕たちが行くべきじゃない」と潔かった。

 最終決戦も王者とがっぷり四つに組む展開。清宮幸の悪送球で先制を許すも、郡司の適時二塁打で一度は追いつき、再び勝ち越されても最後まで1点差で食らいついた。

 昨季は初戦から3連敗で終戦。今季は崖っぷちからタイまで盛り返した。「成長しましたよ。すごく盛り上げたしね。さらに強いチームが出来上がる予感はビンビンしますね」とうなずいた。達、福島ら成長株が快投。「この経験は本当にね。この若いメンバーたちがこれだけ活躍してくれたら」と胸を張りつつ「この経験を変えたかったですけどね。これで勝ったらまた経験」と少しの悔しさもにじませた。

 試合前のコーチミーティングでは、一人一人と最後に握手をかわした新庄監督。就任4年目の大航海は終わった。ソフトバンクにも「引けはとってない」という自負はある。「来年は固定したメンバーで戦っていけるような準備はしていきます。2チーム(分の戦力を)つくれたので、そこから1チームに絞っていって」と青写真を描いた。

 古巣・阪神との頂上決戦実現は来季に持ち越し。「姿は見せたかったですけどね。(半々のユニホームで)22番をつけて」とジョークで笑いを誘った。手応えしかない5年目へ。「来年はまだまだ強くなる。ちゃんと優勝して日本シリーズに行く準備をします」。まだ見ぬ景色は、もうすぐそこにある。

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