オリックスCS敗退 宮城見切り九里投入 必死継投実らずも岸田監督「素晴らしい投球をしてくれた」
「CSパ・ファーストS・第2戦、日本ハム5-4オリックス」(12日、エスコンフィールド)
懸命の“勝負手”も実らなかった。オリックス・岸田監督はエースの宮城を3回3失点で見切り、今季11勝の勝ち頭・九里を1点リードの四回から投入。移籍1年目のFA右腕は4回無失点と期待に応えたが、岩崎が八回に捕まり2年ぶりのCSファイナルS進出は水泡に帰した。
「中継ぎで入っている以上、いけ、と言われたところでいくだけ」と九里。岸田監督は意表とも取れる継投策に「宮城も万全でない中、今年やっていたし、九里も投げてもらおうと。途中から九里がいけば(日本ハムも)ミーティング通りの打線じゃないところを当てられる」と理由を明かし、「素晴らしい投球をしてくれた」とたたえた。
チームは2008、14年に続いて日本ハムとのCS決戦で敗退したが、指揮官は「現状では力の差は少しあったかもしれないが、埋められないことはない。全員で巻き返せるようやっていく」と逆襲を宣言。就任1年目で昨年5位から3位に浮上させた手腕で来季続投はすでに決定している。「新米監督で迷惑かけたところもあるかも。首脳陣も全員アップデートして(来季は)輝かせるように」。12球団最年少監督の新たな挑戦は始まっている。




