日本ハム完封勝利の立役者は宮西スペシャルウルトラダイナミック総合コーチの存在 大一番で継投を任せる新庄監督の度肝を抜く一手に感謝
「CSパ・ファーストS・第1戦、日本ハム2-0オリックス」(11日、エスコンフィールド)
日本ハムが完封勝利で先勝。試合後の新庄監督は、継投を託した信頼の「宮西スペシャルウルトラダイナミック総合コーチ」の存在を明かした。
エース・伊藤から八回の田中、九回の斎藤へとつながった完封勝利のバトン。その勝利の立役者は意外な人物だった。2週間前に新庄監督から「CS第1戦頼む」と打診されたのは900試合登板を誇る現役・宮西だった。
ベンチ裏で戦況を見つめ、継投を直接ベンチに指示。新庄監督は、度肝を抜く一手に「すごいプレッシャーのある場面でも900登板してきた、その宮西くんがやっぱ選手に近い。気持ちもわかるだろうし、期待を込めてしてもらいました」と説明した。
そこには新庄監督と宮西、また宮西と後輩中継ぎ陣との堅い絆がある。宮西は「褒めるのは選手でしょう」と笑い、言葉を続けた。「本当は選手としてマウンドに立ちたい思いはすごくあるし、だけどそこは結果の世界」と受け止め、「でもそうやってチームに帯同させて、チーム一丸だよっていうことだと思う。そういうふうに自分は捉えている。ボスじゃないと絶対にできない経験だと思うし、1選手がこんな大事な継投を任されるって。だけどやっぱりボスらしいし。抹消中、ボーッとするよりチーム一丸という形でそういう仕事というか、ミッションを与えてくれたっていうボスなりの表現だと思う」と感謝した。
まさにワンチームだ。2点リードで八回に送り出した田中には「2点まで取られていいから」と先輩だからこそかけられる声をかけた。宮西はこの経験に、「自分が投げるよりも緊張するし、自分が投げるよりもデータ見ましたね。どっちかといったら頭使うのでね、糖分ほしいくらい」と笑って振り返った。





