ロッテ激震 荻野貴司も退団発表、石川歩に続き功労者2選手が ともにコーチ就任打診を固辞、現役続行を希望

 ロッテは7日、荻野貴司外野手(39)が今季限りで退団すると発表した。この日は石川歩投手(37)の退団も発表されており、功労者2選手が相次いでチームを去る決断を下した。

 6位に終わり、吉井監督が辞任。来季はサブロー新監督の就任が発表されているが、再びチームに激震が走った。

 荻野は球団側と話し合う中で、コーチ就任の打診も受けたが、現役続行の思いが強く、これを固辞した。

 荻野は昨季シーズン後から右膝の不調を訴え、今季は治療とリハビリに専念。6月13日のイースタン楽天戦で実戦復帰したが、若手外野手の台頭もあり、入団後初めて1軍昇格はなかった。2軍で34試合に出場、打率・317だった。

 荻野は09年ドラフト1位でトヨタ自動車からロッテ入り。度重なる故障と闘いながら、俊足巧打でチームに貢献。21年には143試合に出場し最多安打、盗塁王のタイトルを獲得した。

 球団は引退試合の実施など、16年間在籍した功労者へ花道を用意する考えも伝えたが、本人の強い意思を尊重。退団が決まった。

 球団を通じて「今シーズンをもちましてマリーンズのユニホームを脱ぐこととなりました。入団から16年間、応援していただいたファンの皆様、そして、ここまでサポートし続けて下さったスタッフ、関係者の方々、心より感謝申し上げます。今後のことはまだ分かりませんが、またグラウンドで元気にプレーをしている姿を皆様にお見せできることを願っています。16年間、本当にありがとうございました!」とコメントした。

 石川歩は入団から3年連続2桁勝利を飾るなど、エースとして活躍。23年は開幕投手に内定していたが、右肩痛のため回避。シーズン終了後の10月24日に右肩の骨棘の切除と後方関節包の切開を行い、関節唇のクリーニング手術を受けた。24年は育成契約を経て支配下選手に復帰し3勝を挙げたが、今季は1軍登板はなかった。通算79勝66敗。

 球団は話し合いを重ねコーチ就任を打診し、その場合、引退試合の実施などで花道を飾る場を用意したが、本人に現役続行の思いが強く、退団することとなった。石川は「12年間本当にありがとうございました。関わっていただいた全ての方に感謝の気持ちしかありません。これからもマウンドで投げていきたいと思いますので引き続き、見守ってください」と球団を通じてコメントした。

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