ロッテ・美馬 引退登板で肘に異変も渾身投球「3球目に肘が…」右肘限界、最後は浅村の背後を通る123キロでバランス崩す 球場から美馬コール

 「ロッテ-楽天」(30日、ZOZOマリンスタジアム)

 ロッテの美馬学投手が引退試合に登板し、渾身の6球で現役生活に終止符を打った。

 1番に入った浅村に対し、初球140キロの直球でストライクを投じ、2球目も空振り。だが3球目からは内角にボールが抜ける。4球目も内に外れると、5球目は背後を通過。6球目の123キロも背後を通過したが、浅村がバットを振り三振となった。美馬は2球連続でバランスを崩し、マウンドの上で膝をついた。

 「3球目に肘が…。本当に最後までやり切れたのかなと思います。本当にアサ(浅村選手)ごめんって感じです。本当に本当にごめんって感じです。でも自分としては本当に投げれなくなるまでやれたかなと思います」。

 引退理由となった右肘痛。厳しい表情で首を横に振りながら懸命に投げた最後の6球を投げ終えた。浅村には「すみません」と謝罪し、握手。2番手として告げられた中大の後輩・沢村にボールを手渡し、ハグを交わした。スタンドから降り注ぐ美馬コールの中、ベンチへ下がった。

 引退試合に先立って、登板前の始球式には長男・リタ君(5)が登板。美馬とともにグラウンドに登場し、マウンド手前に並び、左腕からストライク投球を披露。見守った美馬は涙目だった。球場入り口コンコースには巨人・阿部監督、田中将、パドレス・松井、楽天の選手やサンドウィッチマンらからの多くの花が飾られた。

 美馬は10年度ドラフト2位で楽天入り。13年の日本シリーズMVPに輝くなど貢献し、ロッテにFA移籍。試合前まで、通算266試合の登板で80勝を挙げた。

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