ロッテ・唐川が1年ぶり勝利 今季初先発で7回3安打無失点に「できすぎ」 来季も現役「もっと質を高めたい」

 「ロッテ1-0西武」(23日、ZOZOマリンスタジアム)

 ロッテは負ければ今季の最下位が確定する一戦に勝利。2連勝とした。

 今季2度目の登板で初先発の唐川が7回80球を投げて3安打無失点。昨年9月10日のオリックス戦(京セラ)以来、約1年ぶりの白星を挙げた。「今日みたいな結果はあんまり自分の中で予想してなかったというか、できすぎな部分はあるんですけど…」と振り返った。

 この日多投したカットボールにスライダー、カーブを織り交ぜて的を絞らせない投球に「ストライク先行できた」。ピンチらしいピンチは三回、連打で1死一、三塁とされたが、2番・滝沢を三飛、3番・渡部聖を投ゴロに抑えた。五回以降は無走者に抑えた。

 唐川は5月6日の楽天戦(ZOZOマリンスタジアム)の予告先発として発表されていたが雨天中止。そのまま先発の機会を失い登録抹消された。6月にはリリーフとして登録されたが、雨の中、延長十一回から登板した11日の広島戦(ZOZOマリンスタジアム)では2イニング目に入った十二回に6安打4点を失い敗戦投手となっていた。その試合で右膝を痛め、復帰に時間を要した。

 今季は同級生の中日・中田が引退。唐川自身も「心折れそうになることはたくさんありますけど、応援してくれる周りの人もいますし、ファンの方もいる。それだけで頑張れるって感じです」と周囲に感謝する。

 今季最初で最後の先発で、来季につながる手応えを得た。「パフォーマンスとしてはいいものが出てたんで、もっと質も高めて、コンスタントに出せるピッチャーになりたいなと思ってるんで、それに向けて真摯に向き合ってやっていきたい」。さらに進化して、プロ19年目となる来季に臨む。

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