プロ注目、明大・久野 復帰登板2回0封「球速が戻ってこないのが悩み」も手応え 球速140キロ前後もスカウト評価

 「東京六大学野球、明大10-0東大」(21日、神宮球場)

 2回戦2試合が行われ、明大は10-0で東大に連勝して勝ち点1を獲得した。昨年4月に左肘のトミー・ジョン手術とクリーニング手術を受けた、プロ注目の最速152キロ左腕・久野悠斗投手(4年・報徳学園)がリーグ戦に復帰し、2回無失点で終えた。法大は立大を下し1勝1敗のタイに持ち込んだ。

 神宮の杜が優しく久野を迎え入れた。スタンドからは「お帰り、久野」コール。地元兵庫から駆けつけた両親も見守った。「懐かしさ、感慨深いものがあった」。完全復活への第一歩を刻んだ。

 8-0の七回から登板し、2回2安打1死球も無失点。直球は140キロ前後で「球速が戻ってこないのが悩み」と吐露したが、「少しずつステップアップはできている」と前を向く。ロッテの菅野スカウトは「復帰登板でストライクをしっかり投げられていた。(本来は)強い直球とチェンジアップが良さ」と評価した。

 戸塚俊美監督(61)は「地道なリハビリを一生懸命やっていたので、うれしい限り」と目を細めた。「苦しい時間も頑張ってきたことは人生の大きな糧」と久野。5季ぶりVへ、頼もしい存在が帰ってきた。

 ◆久野 悠斗(ひさの・ゆうと)2003年10月7日、21歳。兵庫県赤穂市出身。186センチ、88キロ。左投げ左打ち。御崎野球少年団で野球を始め、中学ではヤング佐用スターズでプレー。報徳学園では1年秋からベンチ入り。法大ではリーグ戦デビューした1年秋に計13回で15奪三振と好投し優勝に貢献。手術前最後のリーグ戦登板は23年10月22日の法大2回戦。

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