中日 祖父江大輔が引退登板でヒット許す 眼光鋭く中村と真剣勝負→記念球はスタンドへ投げ入れる異例のシーン 本拠地がどよめく

 「中日3-0ヤクルト」(20日、バンテリンドーム)

 今季限りで引退する中日・祖父江大輔投手がラスト登板。八回からマウンドに上がったが安打を浴び、打者1人での降板となった。

 場内アナウンスで投手交代が告げられると、本拠地は大歓声。トレードマークだった鋭い眼光でヤクルト・中村悠平と対峙(たいじ)した。初球の145キロは高めに抜けたが、2球目は内角低めにストライク。3球目のスライダーを捉えられると打球は中前に弾んだ。祖父江は思わず苦笑いを浮かべた。

 井上監督が出てくると場内はどよめきがわき起こった。指揮官とハグをかわすと、本拠地は大きな拍手に包まれた。記念球をスタンドに投げ込む異例のシーンで、再びファンをどよめかせた。

 ベンチに戻ると笑顔で選手、首脳陣とタッチをかわした祖父江。ベンチに座ると目にいっぱいの涙が浮かんでいた。その後、清水が無死満塁のピンチをしのぐとベンチで笑みを浮かべて拍手。グラウンドに出てきて後輩右腕をたたえた。

 この日は中日の岡田俊哉投手と同日の引退セレモニー。試合前練習ではふたりの記念Tシャツを着たチームメートと一緒に記念撮影を行い、苦楽をともにした大野、柳らと笑みを浮かべた。

 地元愛知高、愛知大、トヨタ自動車を経て13年度ドラフト5位で中日入り。ルーキーイヤーから54試合、20年から2年連続で50試合以上に登板するなど中継ぎ右腕としてブルペンを支え続けた。

 この試合前まで通算509試合の登板で17勝27敗12セーブ136ホールド、防御率3・04。中日一筋でチームを支えてきた右腕に、ファンから大歓声が送られた。

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