中日・岡田俊哉が涙の引退試合「1番・村上宗隆」から見逃し三振 ファンから大歓声、ベンチで涙あふれる 祖父江は安打を許す
「中日3-0ヤクルト」(20日、バンテリンドーム)
今季限りで現役を引退する中日・岡田俊哉投手が先発し、現役最後のマウンドに上がった。
ヤクルトは1番で村上宗隆内野手を起用する粋な計らい。初球ボール、2球目に外角141キロでストライク。3球目もスライダーでストライクを取った。追い込んでから1球ボールを挟み、最後はこん身の外角144キロ直球で見逃し三振を奪った。
登板後、マウンドで仲間とハイタッチ。ファンから大歓声を受け、頭を下げてベンチへ引き揚げた。ベンチでも首脳陣、仲間からハイタッチを交わすと、涙がこらえきれずタオルで拭った。
この日は中日の祖父江大輔投手と同日の引退セレモニー。試合前練習ではふたりの記念Tシャツを着たチームメートと一緒に記念撮影を行い、苦楽をともにした大野、柳らと笑みを浮かべた。
岡田は智弁和歌山から09年度ドラフト1位で中日入り。13年には66試合、15年から2年連続で50試合以上登板するなど、中継ぎ左腕として活躍した。だが、23年開幕前の練習試合で投球中にバランスを崩して右大腿骨骨折の大けが。懸命なリハビリで実戦登板できるまでに復活し、今季は1軍でも3試合に登板した。
この試合前まで通算353試合の登板で19勝24敗19セーブ62ホールド、防御率3・61だった。
また八回からは同じく今季限りで現役を引退する祖父江大輔投手が登板。ヤクルトの中村悠平捕手に投じた3球目のスライダーを捉えられ、中前打を浴びた。ここで降板となり、井上監督とマウンドでハグをかわした。記念球をスタンドに投げ入れると、本拠地が大きくどよめいていた。
試合は完封リレーで引退する2人の花道を飾った。





