青学大・中西 粘投1失点完投で開幕星 今週ドラフト上位候補 阪神など12球団スカウト視察

 「東都大学野球、青学大2-1国学院大」(16日、ジャイアンツタウンスタジアム)

 開幕し、史上3校目の6連覇を狙う青学大が国学院大との接戦を制し白星発進した。8日にプロ志望届を提出した今秋ドラフト上位候補の最速152キロ右腕・中西聖輝投手(4年・智弁和歌山)が1失点完投。阪神、巨人など12球団のスカウトの前で好投した。中大はプロ注目の三奈木亜星、岩城颯空の両投手による完封リレーで亜大に先勝。3季ぶりに1部に復帰した駒大も東洋大に完封勝利した。

 勝利の瞬間、ベンチへ向かって両手でガッツポーズした。過去の自分への雪辱。エースの矜持(きょうじ)を示した121球だ。中西は紅潮した頰を緩めた。

 「ピンチでの我慢強さは4年間で一番成長できた。特にきょうの九回は前面に出た」

 最大の危機は最後に訪れた。2-1の九回、先頭に中前打を許し、自身の野選もあり1死二、三塁とピンチを招く。それでも智弁和歌山の同期・宮坂を内角直球で追い込むと、128キロカーブで空振り三振。最後は150キロ直球で押して遊ゴロで開幕白星を導いた。

 「入りですし、緊張で体が動かない部分、慎重になった部分があった」と立ち上がりは不安定だったが、「思い切ってリミッターを外した」とギアアップ。序盤2回は140キロ台中盤だった直球が、三回からは140キロ台後半を記録するなど“らしさ”を取り戻した。

 今春開幕戦は6回5失点で黒星発進。それだけに、継投も考えていた中野投手コーチに志願して9回を投げ抜き、リベンジを果たした。「良い流れでリーグ戦に入れたことは非常にうれしい。必ず優勝します」。熱きエースが頂点へ向けた道のりの先頭を走る。

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