「日本ハム１０－４オリックス」（１１日、エスコンフィールド）

　打線が爆発した日本ハムが２連勝。オリックス戦の連敗を４で止め、敗れた首位・ソフトバンクとのゲーム差を２に縮めた。

　９日のソフトバンク戦で折れたバットが頭に直撃した八木打撃コーチが入院。横尾２軍打撃コーチが合流した一戦で、打線が１０得点とつながった。

　９日の試合直後、心配していた新庄監督は入院中の八木コーチについて「元気そうでしたよ。でも、寝られてはなかったですね。試合の球場からすぐに病院に行かれたので、ｉＰａｄだけ、『これを持ってきたんで見て下さい』って。映像とかも見ていいのかな？渡すだけ渡して、サロンパスとか。腰のツボとか。寝間着とか」と、１０日にお見舞いした際の様子を明かした。

　八木コーチからは「バッティングコーチは誰を呼ぶんですか？」と言われたそうで、「脳を試して、（わざと）『誰だっけ？佐藤君じゃなくて、小田君じゃなくて、誰かな？』て言ったら『横尾？』て返ってきたから大丈夫だと（笑）。意識はしっかりしていた」とうなずいた。

　その横尾コーチともコミュニケーションを取りながら、八木コーチ不在の一戦で打線が爆発。ソフトバンクと再び２差まで接近した。「面白くなってきたね。これがまた、選手たちも試合中から気になるだろうし。結果次第で僕の作戦も変わるし、ピッチャーの継投も変わる。これがプロ野球だと思う。今は楽しむんじゃなく、緊張感を持って。楽しむレベルは超えてきている。プレッシャーを勝ち取る。で、勝っていく」と表情を引き締めた。