阿部巨人「遠い」1点 山崎見殺し今季12度目零敗 今季ワーストタイ借金3でCS争い正念場
「中日1-0巨人」(5日、バンテリンドーム)
9月に入って上昇気流に乗ったかに思われた巨人打線が沈黙。好投の先発・山崎を援護できずに連敗となった。相手を上回る安打数を記録しながら今季12度目の完封負け。阿部慎之助監督(46)も「1点が、とても遠かったですね」と悔しさをにじませた。
この試合まで、9月に入ってからの3試合でチーム打率・330。打率リーグトップの泉口、主砲・岡本、吉川らが好調さを見せ、前夜は途中出場で初めて中堅を守ったキャベッジを、指揮官も「両翼はいろんなものを求められるが、それを省いてセンターで動けるのを確認できた」とし、「2番・中堅」で起用する攻撃的な布陣で臨んだ。
だが、好投手の中日先発・柳の前に苦戦を強いられる。三回まで無安打に抑えられると、四回は先頭・キャベッジが右前打で出塁も泉口、岡本、岸田の中軸が凡退に終わり得点が奪えない。
1点を追う六回も1死一、三塁と好機をつくりながら、岡本が中飛。2死満塁となって中山が一塁ゴロに終わり、ホームが遠くかすむ。山崎が五回1死でボスラーに先制ソロを浴びるが、8回を2安打1失点に抑えて味方の反撃を待った。
その思いもむなしく、中日を上回る6安打を放つが、九回2死二塁でも最後は吉川が空振り三振で借金は今季ワーストタイの3。2位・DeNAに0・5差、4位・中日には3差と迫られ、昨季のリーグ王者がCS争いでも正念場を迎えている。





