「小さな則本」花園大・藤原に6球団スカウト集結 アピール成功7回0封 今秋ドラフト候補最速155キロ右腕
「京滋大学野球、花園大7-0明治国際医療大」(1日、わかさスタジアム京都)
開幕し、花園大が明治国際医療大を7-0で下して先勝した。今秋ドラフト候補の最速155キロ右腕・藤原聡大投手(4年・水口)が先発して7回2安打無失点と好投。6球団のスカウトの前でアピールに成功した。
プロ入りの扉を開くべく、花園大・藤原が秋初戦で剛腕を振るった。上々のアピールを遂げ、納得の表情で汗を拭った。
初回は1死一、二塁の危機を招くも遊ゴロ併殺で脱出。三回はこの日最速153キロをマークしながら三者凡退に抑えるなど出力の高さを披露した。「三振は自分のリズムができるけど野手のリズムができない。打たせていった」とあえて抑え気味に投球した中でも6奪三振を記録。五回以降は安打も許さず、テンポよくアウトを重ねた。
ネット裏には巨人など6球団のスカウトが集結。ヤクルト・橿渕スカウトデスクは「体格は細いですけど潜在能力があり球の強さがある。小さな則本みたいな感じですね」と評価。小柄ながらに球威で押すスタイルの楽天の右腕に姿を重ねた。
ドラフトで指名されれば花園大初のプロ野球選手となる。「自分だけの夢ではない」と周囲の期待を背負う。4日にプロ志望届を提出予定。運命の日まで全力を尽くす。
◆藤原 聡大(ふじわら・そうた)2003年11月20日生まれ、21歳。三重県伊賀市出身。177センチ、75キロ。右投げ右打ち、投手。玉滝小1年時に阿山ブルーファイヤーズで野球を始め、阿山中では甲賀リトルシニアでプレー。水口では1年秋からベンチ入り。花園大では1年春からベンチ入り。





