沖縄尚学主将・真喜志 母へ最高の誕生日プレゼント 胸に輝くメダル「母にもかけてあげたい」目を潤ませ感謝
「全国高校野球選手権・決勝、沖縄尚学3-1日大三」(23日、甲子園球場)
決勝が行われ、沖縄尚学(沖縄)が日大三(西東京)を3-1で下し、1962年に初出場してから11度目の挑戦で初優勝を果たした。沖縄県勢としては2010年の興南以来15年ぶり2度目。センバツを2度制した沖縄尚学は3度目の甲子園制覇となった。日大三は11年以来3度目の優勝を目指したものの、惜しくも届かなかった。
思わず感極まった。優勝後の場内インタビューで、この日が45歳の誕生日だった母・奈津美さんへの思いを問われた沖縄尚学の主将の真喜志拓斗内野手(3年)は「甲子園で優勝できる自分にまで育ててくれてありがとう、と伝えたいです」と、目を潤ませながら感謝の思いを言葉にした。
母子家庭で育った。ケガをしたときや落ち込んだとき、いつも支えてくれた母は「自分にとってかけがえのない存在」だ。親子で追いかけてきた全国制覇を手にし、「最高の誕生日プレゼントを贈ることができて良かった」と笑顔を弾ませた。
場内インタビュー後、涙を流す母がいた三塁側アルプス席ではバースデーソングの大合唱が起きた。胸に輝くメダルを見つめながら孝行息子は、「母にも(メダルを)かけてあげたい」と胸を張った。





