豊橋中央 高橋大喜地が得意の猪木顔でピンチ脱出 大会前には封印を匂わすも 雨中の激戦で敗戦も熱投

 「全国高校野球選手権・2回戦、日大三3-2豊橋中央」(11日、甲子園球場)

 豊橋中央(愛知)のエース・高橋大喜地(だいきち)投手(3年)が五回2死一、二塁のピンチで猪木顔を繰り出し、ピンチを脱出した。

 2点ビハインドの五回2死二塁。カウント2ボールから申告敬遠で一、二塁となった場面。マウンド上の高橋は愛知大会と同様、アントニオ猪木氏の顔まねをするように2球連続でアゴを突き出し、相手打者を二飛に仕留めてピンチを脱した。

 右腕は緊張を解きほぐすため、愛知大会でもピンチの際に「猪木顔」を随所で繰り出していた。甲子園練習後には「どうしましょう。しないかもしれません」と今大会での封印を示唆するような発言をしていたが、これ以上、失点を重ねることができない場面で猪木顔を繰り出した。

 猪木顔を甲子園で披露することへの抵抗については「バカなことをしていると言う人はいるかもしれませんが、自分が楽しくプレーしている姿を楽しんでくれる人がいれば自分はうれしい。楽しんでくれる人がいれば、自分は精いっぱい楽しくプレーします」と話した。

 同点の八回にソロ本塁打を浴びて甲子園初勝利を逃し、「自分の力不足です。自分がチームを負けさせてしまった。悔しいです」と目を潤ませた右腕。

 ひとつの区切りがついた高校野球については「お客さんを楽しませるプレーができた。それが誇りです。小さい頃から人を楽しませることが好きだった。楽しい野球がやりたい」とし、今後は「大学に行って結果を残してプロに行きたいです」と話した。

 アントニオ猪木氏との関わりについては「父がずっと猪木さんが好きで。その影響で自分も好きで。普段から見たり、自分もやったり」と説明し、印象に残っているフレーズについては「『出る前から自分が負けると思って出るヤツがどこにいるのか、バカヤロー』と。自分に自信を持っていこうと。自分も負けると思って投げたことはない。絶対に勝つと」と思って腕を振ってきたと振り返った。

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