延長サヨナラ勝ちの開星・野々村監督、初タイブレークに「私は興味なくて。子どもたちに任せたのがハマった」と感謝 次戦へ「全て出し切って玉砕してくれたら」
「全国高校野球選手権・1回戦、開星6-5宮崎商」(6日、甲子園球場)
開星が延長十回サヨナラ勝ちで2011年夏以来甲子園勝利を挙げた。
チームを率いる今大会最年長、73歳7カ月の開星・野々村直通監督は劇的な延長十回サヨナラ勝ちに「最後は気持ちで持っていってくれた。意地で距離を出した」と無死満塁で中犠飛を放った前田をたたえた。
野々村監督は公式戦でのタイブレークは初めてだったという。「子どもたちは時間が空いた時に練習してるんですよ。私は興味なくて。子ども達に任せたのがハマった。感謝してます」と選手たちに感謝した。
次戦は強豪の仙台育英が相手。「勝負にならないというか。でも全てを出し切って玉砕してくれたらいい」と期待した。
14年ぶりに帰ってきた甲子園。「60歳で終わってましたから、野球は。画家でしたから。好かれる野球部にしてバトンタッチと。あの時俺は死んだと思ってたからしんどいですよね」としみじみ。「あのときは60歳退職まで前のめりで倒れて死んでやろうと思ってたけど。子どもたちに連れてきてもらった。勝てるとは思わなかった。(甲子園で)たった3勝しかしてませんから」と選手の頑張りにまた感謝した。
酷暑の甲子園では「日焼け止め、女房の高いやつ」と使っているという。「2回塗らないと意味ないよ言われてるんですけど忘れて」としながらも「いつも必ず塗ってますよ」と対策にぬかりないという。
延長十回の攻撃開始時は午後1時半を経過しており、開星が無得点なら同点で継続試合になるところだった。寸前で回避し「応援なんかどうするんだろう、と。よかった」と安どの表情を見せた。





