創成館の森下翔太 阪神の主砲と同姓同名、170センチで最速149キロ小兵の右腕 5日開幕戦で小松大谷と激突 初聖地で快投魅せる

 第107回全国高校野球選手権の出場校による甲子園練習が2日行われ、3年連続出場となる創成館(長崎)が登場した。3日の本抽選に先駆けて1日に行われた開幕試合のカードを決めるオンライン抽選会で、小松大谷との対戦が決定。阪神の主砲と同姓同名のエース、最速149キロ右腕・森下翔太投手(3年)が同校の歴史を塗り替える活躍を誓った。

 猛虎が夏のロードへと旅立った甲子園に、長崎から「森下翔太」がやってきた。主戦場は打席ではなくマウンドだ。「夢の甲子園に立ってみて、実感が湧きました」。入念に聖地の景色や感触を確かめ、目を輝かせた。

 身長182センチ、93キロの体格で打線の中軸を担う阪神・森下に対し、創成館・森下は身長170センチと小柄ながら最速149キロを誇るエース。「体が小さい分、大きく使って投げるイメージ」と、軸足のかかとを上げて伸び上がった状態から投球する躍動感あるフォームで、伸びやかな直球を投じる。長崎大会では全5試合に先発し、準決勝では完封、決勝では延長十一回途中まで168球の熱投を演じたタフネス右腕だ。

 名前が同じ“先輩”の存在を知ったのは自身が小学6年時。東海大相模の中軸として聖地で躍動する姿をテレビ越しに目に焼き付け「自分も甲子園でプレーしたい」と憧れを抱いた。特定の球団のファンではないものの「寮のテレビで阪神の試合は見ます」と自然と気になる存在だ。

 自身にとっては初出場となる今大会は、史上初のナイターでの開幕戦に臨むことが決定。急ピッチで準備を進めることになるが「早く試合がしたい気持ちもあったので、ワクワクしています」と前向きに捉える。阪神で森下と同学年の川原、野口を擁して8強入りした18年センバツが同校の甲子園最高成績。「自分の投球をして、先輩たちの結果を超えたい」。頂点へ導く快投で、その名をとどろかせる。

 ◆森下 翔太(もりした・しょうた)2007年7月18日生まれ、18歳。熊本出身。170センチ、68キロ。右投げ左打ち。小学2年時から西合志南野球クラブで野球を始め、西合志南中では熊本西リトルシニアに所属。創成館では2年秋に初めてベンチ入り。50メートル走6秒1、遠投100メートル。好きな言葉は「下克上」。

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