後半戦大逆襲へ ヤクルトが青柳晃洋を緊急補強 31日に記者会見と発表

 ヤクルトは30日、米大リーグ、フィリーズ傘下のマイナー2Aレディングから自由契約になった元阪神・青柳晃洋投手(31)の記者会見を31日に行うと発表した。31日にツバメ・青柳が正式に誕生する。

 青柳は阪神からポスティングシステムで大リーグ入りを目指し、1月にフィリーズとマイナー契約。招待選手としてメジャーキャンプに参加したが、オープン戦でも好結果を残せずマイナーで開幕を迎えた。今季ここまでメジャーでの登板はなかった。

 新天地では主にリリーフで19試合に登板して0勝1敗、防御率7・45と振るわず、6月には2Aに降格した。2Aでは先発投手として4試合に投げたが、1勝2敗、防御率6・91と精彩を欠き、「ディベロップメント・リスト」に入って調整していた。マイナーでは通算23試合に登板して1勝3敗、防御率7・22。33回2/3を投げて45四死球と制球が安定しなかった。

 ただしNPBでの実績は十分だ。通算61勝をマークし、21、22年の連続最多勝、最高勝率を獲得し22年は最優秀防御率のタイトルを含めた投手3冠に輝いた。

 ヤクルトの球団幹部は25日に青柳サイドと「これから交渉に入ります」と明言し、27日までに契約が基本合意に達していた。チームは今季ここまで今季最長7連勝中だが最下位にあえいでおり、借金は両リーグワーストの19。防御率はセ・リーグ唯一の3点台となる3・48でリーグワーストであり、投手陣の立て直しは急務の状況だ。後半戦大逆襲のピースとして補強期限ギリギリに元虎のサイドスロー右腕に白羽の矢を立てる。

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