「マイナビオールスターゲーム２０２５・第１戦、全パ５－１全セ」（２３日、京セラドーム大阪）

　鍛えし腕（かいな）で大阪の地を大きく沸かせた。ホームランダービー初出場の日本ハム・清宮幸太郎内野手が、阪神勢を連破。２４日の決勝に駒を進めた。

　「（佐藤）輝さんが打ち過ぎていたので、まさかあんなに打てるとは思ってなかった。休日を返上してきていただいている（日本ハムの）打撃投手の高市さんが、いい球を投げてくれたので打てました」

　厳しい準決勝だった。先攻の佐藤輝が６本塁打をマークしていた中、残り１分を切った時点で３本の差があったものの、驚異的な追い上げ。最後は４連発で締めた。「いい展開だったんじゃないですか」と自画自賛。熱戦を繰り広げた佐藤輝とは熱い抱擁を交わし、健闘をたたえ合った。

　１回戦では森下に２－１の逆転勝利。セ・リーグの本塁打ランク１、２位を連続で撃破。シーズンでは８本塁打だが、確かな実力と勝負強さを発揮した。２４日は牧－レイエス、上林－万波の勝者と決勝を戦う。「明日しか来られない方もいると思うので、そういう人たちにも、今日みたいないいホームランがたくさん打てればいいです」。初出場で栄冠を狙う。

　◆ホームランダービー　ファン投票で選ばれたセ・パ各リーグ４人の計８人が出場し、トーナメント形式で２日間にわたり行われる。２分間、球数無制限でホームラン数を競い同点の場合は１分間の延長戦。決勝はホームラン数０で同数の場合は引き分け。優勝賞金は１００万円。副賞は「フェアレディＺ」、「日産アリア」のうち、いずれか１台が贈られる。