佐賀北「がばい旋風」再び 6年ぶり6度目甲子園切符 3年全部員が生まれた2007年以来の全国制覇へ

 「高校野球佐賀大会決勝、佐賀北3-0北陵」(21日、さがみどりの森球場)

 渾身(こんしん)の力を振り絞った。九回1死一塁、佐賀北の稲富理人投手(3年)は155球目にカットボールを投げ込み、一ゴロ併殺に打ち取った。「ストライクがあまり入らず、甘くても打ち損じる球を選んだ」と話し、6年ぶり6度目の甲子園出場を喜んだ。

 準決勝まで全4試合に登板し、3試合を完投して計435球。決勝は序盤から制球が定まらず7四死球と苦しんだ。「コースを間違えないように慎重に投げた」。再三得点圏に走者を背負うも、本塁を踏ませなかった。稲富はバットでも、2点リードの六回先頭で遊撃内野安打を放ち、貴重な追加点につなげた。

 大会前、チームは保護者たちから千羽鶴で「V旋」などの文字を描いた額を贈られた。3年の全部員が生まれた2007年に全国制覇。再び「がばい旋風」をとの思いが込められている。「この年に生まれて、とても縁を感じる」と宮崎淳多主将。その思いも背負い佐賀を制した。

 佐賀北は全国制覇の後、3度甲子園に出場しているが全て初戦敗退。稲富は「楽しんで、ゼロで抑えられるような投球をしたい」と誓った。

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